そして、2.
単純な言い回しの反復について。
こんなフレーズがあります。
オバマ大統領が選挙に勝ったときの、勝利演説です。
"It's the answer spoken by young and old, rich and poor,
Democrat and Republican, black, white, Hispanic, Asian,
Native American, gay, straight, disabled and not
disabled.
Americans who sent a message to the world that we have
never been just a collection of individuals or a
collection of red states and blue states. We are, and
always will be, the United States of America."
このフレーズをスピーチしている最中、聴衆からは拍手が♪
このフレーズ、声に出して読んでみると、なんとなく感覚がわ
かるはず。
意味は、
「老いも若きも、金持ちも貧乏人も、そろって答えました。民
主党員も共和党員も、黒人も白人も、ヒスパニックもアジア人
もアメリカ先住民も、ゲイもストレートも、障害者も障害のな
い人たちも。アメリカ人はみんなして、答えを出しました。ア
メリカは今夜、世界中にメッセージを発したのです。私たちは
ただ単に個人がバラバラに集まっている国だったこともなけれ
ば、単なる赤い州と青い州の寄せ集めだったこともないと。私
たちは今も、そしてこれから先もずっと、すべての州が一致団
結したアメリカ合衆国(United States of America)なのです
。」
普段反発するであろう、異なる対象の二つを列挙していくこと
で効果を挙げています。
そして、3.
全体で見て、後半に行くに従ってエネルギーがクレシェンドし
ているのです。
上に挙げたフレーズなんて、典型的です。
It's the answer~が一番小さな低めの声で読んで、ラストの
the United States でこのパラグラフの最高音に。
安定感の演出ならば、反対に、頭高尾低と言われるアナウンス
のテクニックを使うほうがいいです。
アタマが高く、おしりが低い声で。
大衆を盛り上げ感動を与えるのであれば、王道はクレッシェン
ドするスピーチですね!
(その3は、17時ごろ・・・・)