甲子園

第78回 春の選抜高校野球(通称:選抜 甲子園)


個人的には駒大苫小牧高校が居ないこともあり


全く注目していなかったが


今日の試合は


実に感動した。



8年前


WBCでMVPを獲った

WBC

松坂大輔を要し

松坂

春夏連覇を果たして以来の決勝に臨む


「横浜高校」


それに対し


昨年、夏。


初出場にもかかわらず


名立たる「優勝実績高」を打ち破るという


旋風を巻き起こした


長崎県立 「清峰高校」


この、対照的な2チームの戦い。



好投手同士


投げ合いが期待された一戦。


しかし、ふたを開けてみれば


21対0。


大会記録ともなる


ワンサイドゲーム。



高校球児であった僕は勿論


観ている、多くの人にとって


観るに耐えない状況だった。



高校野球はプロ野球と違い


連投がつきもの。


昨日、PLを完封した


有迫も打ち込まれる。

有迫

2回から


3点、1点、2点と


前半で6点のリードを許してしまう。


そして6回。



心が折れる。



投げる


打たれる


エラー


四死球



一挙、9点。



横浜のやりたい放題。


様々な栄光


注目を浴びていた彼ら。


しかし、そこには


輝きを失い


呆然と立ち尽くしている子供たちの姿。



終盤に入っても


その様相は変らず


9回も


マウンドに上がった初球


「頭へのデッドボール」


そして、4失点。


投手は明らかに


監督や周りの選手に


助けを求めていた。



そんな中でも


あきらめず冷静だったのは一塁手。


彼は、ワンアウト3塁、ファーストゴロの際


勢いで飛び出した3塁ランナーを刺し


22点目の失点を防いだ。



しかし、21対0。



観ていて切なかった。



試合終盤


NHKのアナウンサーが発した言葉


を聞いて感動した。



「監督が話していました。

試合前、連投で疲れている有迫選手の起用について

他の選手たちが、『行けるところまで、有迫で行きたい』

そう言ってくれたと喜んでいました」


試合後


清峰 有迫投手。


「横浜高校には通用しなかった」


「夏に向けていい目標が出来た」



選手はこの負け方により


横浜高校の嫌なイメージを


身体に刻んでしまった。



決勝までの活躍から推測するに


有迫選手は横浜高校に十分通用する選手。


通用しなかったのは


他の投手。


ほとんどが「野手投げ」。


投手ではないため


有迫選手への負担が大きく


ここ一番の決勝戦で


力を発揮できなかった。



疲労によりパフォーマンスが落ちたことは否めない。




そして、吉田監督。


「まるで夢物語のように

普通の高校のチームが決勝まで来られたことは誇りに思う。

いい勉強になった」

これが本心なら


本当に残念。


選手たちが次に向かっているにもかかわらず


彼は、過去(昨日)のことを話している。


決勝進出は、昨日の成果。


インタビューは


今日の試合のことを聞いているのに…


彼の心も折れていたのかもしれない。



心が折れては


戦いにならない。



トリノオリンピックで


荒川静香選手がスルツカヤ、コーエンを破った時のように

荒川

劣勢でも


常に最高のパフォーマンスで臨む心構え。



ホント


今年は勉強になる出来事が多くて


嬉しいです。



あっ


清峰高校の皆さんも


夏 甲子園


頑張ってくださいね。


応援しています。