曹洞宗は22日、第二次大戦中に日本の炭鉱や工場に徴用された朝鮮半島出身の民間人の遺骨267体が同宗の寺などで見つかったと発表した。04年の日韓首脳会談で韓国側の要請を受けた日本政府は、遺骨を収集し遺族に返還するため、寺や関係企業に調査を依頼した。しかし、今回遺族が判明した遺骨は1体しかなかった。

 同宗は05年11月から近くに徴用先の炭鉱などがあった2648寺に情報提供を呼びかけ、周辺の遺骨発掘調査も実施。確認された遺骨のうち本籍が分かったのは30体で、岐阜県で亡くなった20代の男性だけが韓国にいる遺族を特定できた。

 曹洞宗人権擁護推進本部の工藤英勝調査員は「戦後60年以上が過ぎ、身元を調べる手がかりがほとんどなくなってしまった。行く先のない遺骨をどうすべきか、政府間の新たな議論が必要だ」と訴えた。【中村美奈子】

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