チョロドリ! 第36話「技術の継承」② | Q-Power

チョロドリ! 第36話「技術の継承」②




その頃、頂上では



ZG「なぁもしかしたらのもしかしたらなんだが、ブラットって…


バラード「ああ、俺も考えてたよ」


バラード「恐らく、25GTの父親だ」
ZG「それならマウントが合うってのも説明がつくしな」
バラード「奴は自分のことを語らなかったからな、族上がりだという噂はあったが」


ZG「なんかの事情で収入が無くなり、家族を養うために昔の仕事に戻って、息子にも仕事を教える為にアルコールを飲ませたがそれで事故を起こし、その罪を悔やんで記憶を失った25GTと自分のエンジンを故郷に置いて消えたってとこか?」


バラード「見事な推理だ、しかしアイツに妻と息子が居たとはな…






25GT「あの走り方を真似すれば俺ももっと速くなれるのか!?


25GT「全部盗んでやるぜッ!」


Z「なんだ?急にライン取りが変わったぞ」


Z「さらにペースが上がってる、着いていけるか分かんねぇ!」



25GT「よし近付いて来たぞ!」


25GT「この後ろ姿は…!」



25GT「父さん!!!」



Z「やばっ、これ以上ブレーキを抜いたら…!」



25GT「これは父さんの走りなのか!?」


25GT「少しでもミスればフッ飛びそうだ!」


25GT「よし!追い付くぞッ!」




25GT「!!!」





頂上

ZG「父親の幻が見えたァ!?」


25GT「確かにあれは父さんの後ろ姿だったよ」


ZG「Zも見たのか?」
Z「いや、俺には何も見えなかったっす」
 「ただどんどんペースが上がっていって…」


25GT「父さんのラインを真似したんだ」
    「今まで見たことも無いようなスピードでコーナーが流れて行って
    そして父さんに追い付いたら…」
    「すり抜けて消えちゃったんだ」


バラード「父親がエンジンを通して攻め方を教えるとは…
      そんなことが起こり得るのか?…」



バラード「25GT、この村を救えるのはお前しかいねぇ
      お前がその手でこの村を今までの静かで平和な村に戻すんだ」





続く…