もうすぐ102歳を迎えるはずだった
主人の大叔母が亡くなられたとの連絡が・・・
東京の家がすぐ近所なので
時々遊びに行かせていただいたり
わが家にもお散歩がてら遊びに来て下さったり・・・。
ある時、突然に玄関でピンポーン
なんの用意もしていなかったけれど
急遽、わが家で午後のお茶をご一緒したことがありました・・・
「何を召しあがりますか」とおたずねしたら
「お紅茶をいただくわ 」と。
その時は、トワイニングのアールグレイしか買い置きがなくて
ケーキも食べかけたものしかなくて・・・
でも、しょうがないから、エイヤー
何もなくてごめんなさいと
こんな感じの食べかけのケーキを
切り分けてお出ししたことがありました
「あなた、お紅茶いれるのお上手ね~」と
とても喜んでくださり・・・
今となっては、とてもいい思い出です
毎日、新聞を欠かさず読んで
きちんと運動もされて
お話がとってもお上手で楽しくて
何より凛とされていて・・・
本当に素敵な素敵なおばあちゃまでした。
つい最近お会いしたときには
「あなたのご実家の前には小学校があったわよね」
と話しの途中でなぜかそんな事を聞かれ
「なんで叔母様、私の実家ご存知なんですか~」と伺ったら
いたずらっぽい微笑みを浮かべながら
「あの子が一緒に行ってって言うものだから・・・ね」
あの子とは主人の母のこと・・・
どうやら、主人と私の結婚の話が出た時に
こっそり主人の母とふたりで
私の実家を見に行って、聴き込みまでしていたようでした
大叔母様、30年目の告白
なんだかあの時のいたずらっぽい笑顔が忘れられません・・・
もう、お会いできないのが本当に残念です。
「あなた、お紅茶いれるのお上手ね~」と頂いたその一言が
私にとっては魔法の言葉・・・
なんだかそれがとてもうれしくて
単純にも、それから紅茶が好きになったものでした
もう一度、もっと上手に紅茶をいれてあげたかったです・・・
叔母様、どうぞ安らかにおやすみくださいね
長い間ありがとうございました