櫻子さんの足下には死体が埋まっている | 闇鍋ハロウィーン

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漫画、小説(主にミステリー)等、好きなものについてだらだらと。
「あぁ、分かる~」とか「へぇ」と思って読んで頂ければ。
腐思考(嗜好?)なので、ご注意ください(^ω^;)

表紙のきれいな絵に惹かれて表紙買いニコニコ

短編3つを収録。


舞台は北海道の旭川。

レトロな明治だか大正の頃の洋館に住むお嬢様・櫻子は人間嫌いで骨が大好きという変わった人物です。

骨格標本作りが趣味ということで、作る過程がちょいちょい出てくるのですが、これはダメな人にはダメかもしれないですねぇあせる

私もあまり想像したくないショック!

事件が起きた後の事象から事実を推理していくところは最近流行りのコージーミステリーっぽいかもしれないけど、骨愛でる姫なので、少し血なまぐさい感じがどうしてもあせる


櫻子さんのお屋敷に出入りしている正太郎の母の経営するアパートで死亡者が出たというと死体を傍で見られると嬉々として出掛ける櫻子に眉を顰める正太郎。

でも、一緒に行ったことで死の背景を知ってしまいます。


第2話でも骨探しに海岸に出掛けた二人が事件に出会い、死の事実を当ててしまったり、第3話の降霊会に出掛けたりと面白いには面白いけど、面白さは未知数といったところかな。

櫻子の魅力がいまいち出し切れてない感がショック!

ただの傍若無人な変わり者ではなく、その裏にあるものが読みたいところ。


既に2巻の発売が決まっているらしいので、シリーズの方向性をもう少し見たいかな。

あと、長編で櫻子の能力がどう生かされるのかが見たいですね。


櫻子さんの足下には死体が埋まっている (角川文庫)/太田 紫織

   作者:太田 紫織

   出版社:角川書店(角川文庫)

   2013年2月25日