密室の鍵貸します | 闇鍋ハロウィーン

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漫画、小説(主にミステリー)等、好きなものについてだらだらと。
「あぁ、分かる~」とか「へぇ」と思って読んで頂ければ。
腐思考(嗜好?)なので、ご注意ください(^ω^;)

『謎解きはディナーのあとで』の東川篤哉さんのデビュー作だそうです。

『謎ディ』は短編過ぎて、物足りなく感じたのですが、何度か他の方がこの烏賊川市シリーズの方が面白いと推しているのを見て、読んでみたところ、確かに面白いひらめき電球かつ読みやすいニコニコ


私としては、先にこちらの『密室の鍵貸します』を読んでから『謎ディ』を読むと、面白い作家の小説を短編で読める音譜って感じですニコニコ

正直、『謎ディ』はこの『密室の~』にも通ずる軽妙な語り口だと思うのですが、おススメ記事見なかったら、こちらも読まなかったかもあせる



千葉の西、神奈川の東に位置する烏賊川市(いかがわし)が舞台。

大学3年生の流平は先輩のアパートでレンタルしてきた映画を先輩と見て、映画鑑賞の後、シャワーを浴びに行った先輩が浴室で死んでいるのを発見。

死体発見の衝撃で意識を失って目覚めた後、アパートは密室であったことを知り、犯人にされることを恐れて、現場から逃走。

先輩が死んだ夜にアパートから近い距離のマンションで流平の元彼女が殺されていて、流平は2つの殺人で追われることになり、姉の元旦那の鵜飼探偵に助けを求める。



作者が物語を語る人として、ユーモア溢れる語り口で入ってきますニコニコ

警察の手を逃れつつ、事件の真相を追う流平と鵜飼探偵、2人を負う砂川警部と志木刑事のすれ違いも面白く描かれてます音譜

密室を解くトリックも分かってみると「ほぉひらめき電球」と感心。なるほどね得意げ

シリーズで継続で何冊か出ているので『謎解きはディナーのあとで』を物足りなく思った人も楽しく読めるのではないかと思います。

鵜飼探偵も変わり者らしく、全てが完璧というより、ちょっと抜けている、でも最後は締めるキラキラみたいな探偵で、今後の活躍も読もうと思いますチョキ

余談ですが、“ひがしかわ とくや”さんと読むんですね。“あつや”かと思ってましたあせる


密室の鍵貸します (光文社文庫)/東川 篤哉

   著者:東川 篤哉
   出版社:光文社文庫

   2006年2月(単行本は2002年)