2010年1月から始まった夜に放送されていたアニメを見始めたのが最初でした
(予告で気になっていたので最初から見ることができたのです)
時代は1924年第一次世界大戦が終わって少し後のスイス、フランス、イタリアと海に囲まれた小さな国ソヴュール王国(架空の国)が舞台。
極東の島国としか書かれてないけど、まぁ日本から、久城一弥はソヴュールの名門聖マルグリット学園への留学生です。
学園内の大図書館。吹き抜けになった図書館内の階段をずっと上がっていくと最上階の植物園には、学園に幽閉された天才・ヴィクトリカが居ます。
長い金髪と140cmほどの小さな体とビスクドールのような見た目を持つヴィクトリカはとても頭がよく学園からで出なくとも話を聞くだけで、全てを見通してしまいます。
一弥はヴィクトリカと出会うことで、色々な事件に巻き込まれます。
二人で数々の事件に巻き込まれるうちに、ヴィクトリカのことを大切な守りたいと思うようになり、ヴィクトリカも次第に一弥を頼るようになります
時代が第2次世界大戦に向かう中、ヴィクトリカの出生の秘密、ヴィクトリカを道具のように扱おうとするヴィクトリカの父親の陰謀に立ち向かっていきます。
お人形のような見た目に反して、人嫌いでわがままで、退屈を嫌って謎を一弥に要求するヴィクトリカとその不条理な扱いにもいつも優しく接する一弥のコンビは読んでいて、微笑ましいです
最初は単独の事件であったものが、ヴィクトリカの運命に関わる話になっていきます。
ただ、先行してラストを迎えたアニメとほぼ同じエンディングを迎える小説だったのがちょ~っと残念
お話・設定が多岐に渡るのと、ヴィクトリカの行く末が気になり、一気に読めます。
二人の絆を感じさせる話にはちょっと目が潤みます。
二人の掛け合いはヴィクトリカが本当は一弥を想っているのが伝わってくる一方で、鈍い一弥にいらっとするヴィクトリカはなかなかのツンデレです
あと、私は結構、ブライアンが好きでした
完結しているので最後まで読めます
『GOSICKs』として外伝も4冊出てます
コミック化もされてます
GOSICK IV-ゴシック・愚者を代弁せよ- (角川文庫)/桜庭 一樹
著者:桜庭 一樹
出版社:角川書店(角川文庫)
2009年~2011年7月25日
*絶版となった富士見ミステリー文庫が初出のようで2003年~。こちらは未完。
雑誌のインタビューで写真を見て、桜庭一樹さんが女性だと知ってびっくりでした
男性だと思い込んでいたもので。