お休み中に一気に読めました
相変わらず九条湊が人を食った態度で怪異を祓います
1冊に2話入ってます。
1話目は『蘇』。死なない男がテーマです。
何度死刑執行しても死なない姫川を殺して欲しいと湊の元に、公安調査庁から「不死の理由を突き止めて、確実に殺して欲しい」と依頼が来ます。
冒頭、姫川が死刑になる場面ありますが、手順を念入りに説明してくれるので、想像力豊かな私はちょっと・・・
不死であることから、生きることにも死ぬことにも飽きてしまった姫川の不死の理由を科学的に分析する湊の手腕は見どころです
偽悪家でわざと暴言吐きがちな湊ですが、実は優しいんですよねぇ
今回、湊は人の死を扱う依頼なので、沙耶とユウキを遠ざけますが、相変わらず純粋な沙耶は湊の出まかせに乗ってしまうのが可愛らしい
2話目は『夢』。
沙耶が怪異・夢魔に憑かれます。
沙耶にとってはちょっと恥ずかしく、かわいそ~な憑かれ方です
それにしても、沙耶は理彩子のそんなところを心配してるんですね
3冊目に来て、ちらちらと登場人物の状況が見え始めたかなぁという感じです。
ユウキの子供らしい面も見られましたし
元は3人でチームを組んでいた理彩子と孝元に何があって解散となったのか気になります
また、恒例の巻末“閑話”での理彩子、孝元との会話も3人のバランス取れた関係の会話が面白いですよ
イラストのkyoさんの絵も内容に合ってて、湊はふてぶてしく、沙耶とユウキはかわいらしく、イメージに合ってます
kyoさんの絵ではないですが、ファミ通さんでWebコミックが見られます
(私はkyoさんのすっとしたイラストの方が好きかも)
http://www.famitsu.com/air_raid/minato/index.html
0能者ミナト〈3〉 (メディアワークス文庫)/葉山 透
著者:葉山 透
出版社:アスキーメディアワークス(メディアワークス文庫)
2011年12月22日