ヒカルの碁 | 闇鍋ハロウィーン

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漫画、小説(主にミステリー)等、好きなものについてだらだらと。
「あぁ、分かる~」とか「へぇ」と思って読んで頂ければ。
腐思考(嗜好?)なので、ご注意ください(^ω^;)

これも非常にハマった漫画です。いや、正確にはハマったのは途中からあせる


小学6年生の進藤ヒカルは学校のテストの結果が悪かったためにお小遣いが差し止められてしまい、祖父の蔵に入って、換金できそうなものを探す中、血の跡の付いた碁盤を見つけます。

但し、その血の跡はヒカルにしか見えず、「碁盤の血の跡が見える=自分の存在を認識できる者」を見つけたとして、平安時代の碁打ちの藤原佐為がヒカルに憑依しますショック!

“神の一手”を極めていないことが心残りで成仏できない佐為はいつでも“碁を打ちたいちゃん”ですにひひ


佐為を満足させるために碁を打つようになる中で、碁会所(席料払って、碁を打つ場所)で、“神の一手に近い”塔矢名人の息子のアキラと対局するものの、アキラのあまりの気迫・力量に佐為は手加減できずに一刀両断に負かしてしまいますしょぼん

ここから、アキラはヒカルの向こうの佐為を追うことになります。

一方、ヒカルも佐為、アキラの真剣さに触発されて、自分でも碁を打ちたくなるようになり、アキラの後を追うようにプロを目指すようになります。

多くの人と仲間になり、ライバルとなり、神の一手を目指すようになるというヒカルの成長が見られる漫画ですニコニコ



この漫画のすごいところは棋譜(碁の勝負の記録)が読めなくても、碁というものがよく分からなくても、緊迫した勝負にどきどきさせられるところです目


見どころ①佐為の影を追うアキラ

出会った当初にヒカル(佐為)に完敗したアキラはヒカルと再戦したいがためにプロになるのに回り道をして、中学の大会に出ますが、アキラと対局したヒカルは佐為の力を借りずに自分で打ったため、かつて対戦した際のヒカル(佐為)の実力との差に落胆し、以降、ヒカルを眼中に入れずに頂点を目指すことにしますあせる

と言いつつも、ヒカルにすごいライバル意識燃やすのですにひひ

佐為の影を追っているように見えて、リアルでは単にヒカルのストーカーでは・・・かお

意識してない振りするけど、気にする、気にする。プロ試験の予選通過もちゃんと把握してるし、勿論、本選もネットチェックを欠かしません音譜それを世間では執着心と呼びますにひひ


見どころ②ヒカルの成長

囲碁に真剣なアキラの目を佐為ではなく自分に向けたくて囲碁を始めるヒカルですが、素質があったのか、または毎晩のように佐為と打つからか、アキラがヒカルとの直接対決を避けているうちに、急激に成長していきます。

最初は佐為とヒカルの棋力(囲碁の実力)のギャップに戸惑う周囲ですが、成長を重ねて、佐為とヒカルは次第に重なっていきます。

クライマックスでは佐為はヒカルの成長のために自分は存在した、人は全て誰かのために存在し、ヒカルもまた誰かのために存在するのだろう。道は続いていく、というようなことを言いますが、深いセリフですしょぼんまた、非常に心に残るセリフです。気づいてないところでも、誰かのために存在しているっていいですね。

魅力的なキャラが数多くヒカルと対戦しますが、碁を知らなくても、白熱した対局には思わず興奮ですDASH!


見どころ③sai

表立って碁を打てない佐為のために始めたネット碁ですが、佐為の容赦ない強さにあっという間に伝説の人になってしまいますあせる

全巻通して、saiの正体というのもストーリーの核となる一つです。

名人・塔矢洋行とのネット碁も鳥肌もんですグッド!

佐為との対局の後、塔矢名人が何気なく言う「碁が打てなくなるわけじゃないんだ 私にはこの身があるのだから」。実体のない佐為には非常に切ないセリフですしょぼん


切ないしょぼん表に出られない佐為

碁に興味のないヒカルは当初、佐為の言うままに打って、周りはその棋力に驚愕しますが、碁を始めるに従って、ヒカルは自分で打ちたくなります。

自分の中に佐為を見ていた周囲が力をつけてきた自分を認めてくれるようになり、ヒカルが素直に喜ぶ一方で、佐為の存在がヒカルに塗り潰されていくことに佐為は不安を覚えます。

成長を続け、進んでいくヒカルに対して、佐為はどんなにすごい碁が打てても認められることがないのが悲しいですしょぼん


???翳のあるヒカル

佐為が消えて以降、ヒカルは翳のある子に変貌しますラブラブ!それまでは、「生意気な奴~むかっ」と思うこともしばしばだったのにあせる

実際、描き方も変わったと思います。

佐為を探した末に、佐為の昔の棋譜(=秀策の棋譜)を見て、改めて佐為のすごさを知り、「もっと佐為に打たせてやればよかった」と泣くところでは、いつも泣かせられますしょぼん

でも、その後のヒカルの碁の中に佐為を探し、佐為に恥じないよう碁に精進する姿は涙誘うと同時に萌えるんですよねぇ・・・ラブラブ・・・邪道あせる???



純粋に碁の空気を感じるもよしですし、佐為は何のために存在したのか思いを馳せながら読むもよしですし、ヒカルの美人ちゃんに成長したところを愛でるもよしですし、アキラのヒカルへの異様な執着にほくそ笑みながら読むのもよしな漫画ですにひひ

となかなか、うまくまとまられずに長くなってしまいましたあせる

ヒカルの碁 1 (ジャンプ・コミックス)/小畑 健


今でも、カバーを付けて本棚に収まるマンガですニコニコ

(余談ですが、BANANA FISHは黄色いカバーが命なので、カバーは付けずにひひ


   原作者:ほったゆみ

   漫画:小畑 健

   出版社:集英社 ジャンプコミックス

   1998年~2003年

   単行本全23巻




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