矛盾 「富士山湧水」 | 富士山ノート

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富士山からの湧水は有名ですよね。
毎日、大量の水が富士山の溶岩層を通り周辺に湧き出てきます。
山梨側では富士五湖、忍野八海など。
静岡川では富士宮の白糸の滝や田貫湖、三島の柿田川や楽寿園など。
特に「白糸の滝」はダイレクトに溶岩層から出てくる湧水の滝に息をのみます。


富士吉田にある「道の駅」には、この湧水の水汲み場があります。
富士吉田「道の駅」
止めどなく湧き出る湧水を無料で汲めるので、次々と訪れる人々。
GW中に撮った写真ですが、たまたまでしょうが空いてました。


富士山の湧水の特徴は…
バナジウムイオン水
ミネラル分を多く含み、特に「バナジウム」の含有量が高いのが有名です。
この「バナジウム」がいくら汲んで帰っても“タダ”。
ポリタンクをワンボックスやトラックに一杯に積んで持ち帰る人も珍しくないです。


ここへ訪れてもしポリタンクやペットボトルが無くても大丈夫。
「お水用ポリ」売ってます

「道の駅」でシッカリと売ってますよ。



この麓の湧水の場から車で富士山を登り、場所は富士山五合目。
4月末の「スバルライン」全線開通を待ちかねたように押し寄せる車と人並み。
人並みな「五合目」

この写真に写る「土産店」で気になる看板を目にしました。
見た通りです。
25,000円の水

富士山に降る雨や雪解けの水は、溶岩を通り抜け地下へ直行。
五合目に湧き出てくる水はありません。
しかし、これだけの観光客を補うにはトイレや飲食物など相当量の水の必要性を感じます。

麓で“タダ”で汲める水、トラック一台25,000円で五合目に上げる水。
同じ「水」だけれど、どちらの「水」が大切なんでしょうか。
物凄い“矛盾”を感じずにはいられません。