自分の行動は自分で選択することができる「勝間塾冬期講習」選択理論 | vivapontaのvivaceな日常

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先週末は勝間塾の冬期講習がありました。ニコニコ
今回も現地での受講ができないため、リモート受講です。

今回のテーマは「選択理論」。
以前の勝間塾定例会で紹介されたものですが、今回はゲスト講師として
選択理論心理学の渡邊奈津子さんをお迎えしての講義です。

1日目はまず本題に入る前に、勝間さんから30分ほどガイダンスが。

そのなかで、勝間塾超が最近読まれたという「Seacret Life of Grow-up Brain」という
洋書の紹介がありました。
この本によると、最新の脳科学の研究結果により、人間の脳の発達のピークは、
これまで考えられたいたよりもずっとうしろにあることがわかりはじめたそうなのです。目

記憶力などは、確かに年齢が若いほうが高いですが、
複雑な意思決定をするためには、経験の蓄積が大切。
だから、必ずしも若年層のほうが中高年層よりも能力的に優れているとはいえないのだそう。

だから、いくつにたってもあきらめずに勉強を続けて脳に刺激を与えることは
効果的なのだ、という温かい励ましをいただきました。

学びに対するモチベーションがあがったところで、いよいよ選択理論の話です。チョキ

選択理論の提唱者は、精神科医のウィリアム・グラッサーさん。
自分が精神病患者の臨床をしているなかで生まれた「リアリティセラピー」という手法から
「選択理論心理学」という理論ができたそうです。
ひとことでいうと、「人間にはコントロールできるものとできないものがあり、
コントロールできないものではなく、コントロールできるものにエネルギーを注いでいこう」
という考え方です。

選択理論の概念のひとつに「基本的欲求」があります。
基本的欲求とは、生き方に関する遺伝子の指示であり、動機付けの源。
コーチングでいえば個性=意欲の仕組みにあたりそうです。

この5つの基本的欲求は、
・愛・所属の欲求(人とのつながりを求める)
・力・価値の欲求(自分には価値あると思いたい)
・自由の欲求(人に支配されたくない、自分で決めることが大事)
・楽しみの欲求(好奇心旺盛)
・生存の欲求(命を長らえるための欲求)
で、それぞれの欲求の強さは先天的に決まっているそう。

つまり、自分で変えようと思っても変えられないもの、コントロールできないものです。

この自分の基本的欲求を1つ以上満たす人、物、状況、信念などが蓄積される世界を
選択理論では「上質世界」と呼んでいます。

自分の欲求を満たすだめのイメージ写真の集合体。
「こうありたい」という青写真が集まったアルバムのようなものです。

そして、この上質世界の写真アルバムの中では、母親の写真がいちばん強く
影響しているのだとか。
ビバポンタも、無意識のうちに母親の価値観を譲り受けてしまっているし、
その価値観に違和感を持っていたとしても、全面的に否定できず混乱することがあります。ガーン

この上質世界、上質とはうたっていますが必ずしも他人からみて上質なものとは限らないらしい。
健全な形で自分の欲求が満たされていれば上質かもしれないけれど、
健全な形で満たされない場合は、不健全な形でも満たしたいと思ってしまうのだそう。
この不健全な形で欲求を満たすのは、コーチングの根源的恐れからくる根源的欲求を満たそうとして屈折の方向に行ってしまうのと似ています。

基本的欲求は変えられないけれど、上質世界のイメージ写真は
基本的欲求に基づいて後天的に学習されたものなので、変えることができる。

そのためには、自分の行動は、自分で選択していることに気づくこと。
行動を選択していることに気づけば、今選択している行動を必ずしもとらなくていい。
違う選択肢を選ぶことが可能なのです。

コーチングでいうと、役割意識で選んでいた行動を、
自らの意欲の仕組みに気づくことで必ずしも今選択している行動を続ける必要はないかもしれない、
と気づき、意欲の仕組みに基づいた新しい行動を選択することに近いです。

選択理論における行動の選択を、自らの意欲の仕組みに基づいたものにすれば、
結果として成果の出る行動になるかもしれません。

この選択理論は人間関係、つまりコミュニケーションをよくするためにも使われます。
人間の心理には、外的コントロールと内的コントロールがあり、
外的コントロールは人は外側からの刺激で行動するという考え。
自分は正しいという基準のもとに、相手を正そう、コントロールしようとします。
「外的コントロールは力の落とし子、自由の的」だそう。

一方内的コントロールは、人間は内側から動機づけられるという考え。
(まさにコーチングとリンクします)
相手は変えられない。変えられるものは自分のことだけ。
お互いの違いを認め、話し合うことでよい関係を築こうとします。

外的コントロールは「自己呈示→自己投影→他者操作」というふだんのコミュニケーション。
内的コントロールは「自己開示→自己受容→違いへの好奇心」という
コーチング的コミュニケーションに近そうです。

この外的コントロールにより、人間関係を悪くする7つの習慣が
・文句を言う
・脅かす
・責める
・罰する
・批判する
・ほうびで釣る(ごほうびをあげて言うことをきかせるのは、ある種の他者操作)
・ガミガミ言う
(「もんおせばひほうが」と覚えるそう)

そして、反対に身につけたい7つの習慣が
・耳を傾ける
・励ます
・尊敬する
・受け入れる
・違いを交渉する
・信頼する
・支援する
(「みみはとおとくうちはしんし」と覚えるそう)

人は他人の力を借りないと生きていけないようにできている。
だから、自分の「愛・所属の欲求」が低かったとしても、
特にこの欲求を自分で満たすために人の力を借りて満たすことが大事だそうです。

最後に全体的なまとめとして、よりよい人間関係を築くために
・相手をコントロールしようとしないこと
・相手の欲求に気を配ること(それぞれの欲求の大きさは人それぞれだけど、みんな欲求を持っているのだから、その部分について配慮する)
・自分の欲求充足に配慮すること(自分の欲求は自分で満たす。ただし他人の欲求の邪魔をしない)

が大事だというお話をいただきました。

選択理論における「責任」とは、
「他人の欲求の充足を邪魔しないで、自分の欲求を満たすこと」
反対に「無責任」とは、
「他人の欲求の充足を邪魔して、自分の欲求を満たすこと」

人には少なからず力の欲求があるので、その欲求から他人に対して
外的コントロールを使おうとします。
外的コントロールを使わずに自らの力の欲求を満たそうとすることが、
理想的な欲求の満たし方。

それはたとえば、人に貢献するとか、本を書いて出版することでまわりに影響をもたらすとか、
強みを活かして自分にしかできないことをするとか。

ちなみに2日目は、ワークショップ。
画面の向こうからは、とっても楽しそうにワークを実践する様子が伝わってきました。
リモート受講だと、このワークをリアルタイムでできないところが残念です。しょぼん

とはいえ選択理論、実はコーチングにつながる要素がけっこうあるな、と思いました。
いつか選択理論も学んでみたい。どこがどのようにコーチングにつながるか
もっと詳しく知りたいと思いました。チョキ