機能性低血糖症・・1――心も体も混乱します―― | 髭の拝さんのブログ

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病について分子栄養学的観点で思い付くまま書き記しますが、中身は栄養素の生理活性をお知らせしながら
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体調不良・心の不調の原因は?

 人間の脳って、素晴しいコンピューターだと思います。そのコンピューターを守るために、複雑で素晴しいシステムを駆使しているものだと・・・つくづく感心します。身体の機能を停止してまでも、生命の根幹である『脳』を守ってしまうのです。ところが脳を守った代償として、体や心に症状が出てしまう。嫌な症状は出なくて良いと思うのですが、体はサインを出して、私たちに警告をしているのかもしれない。

 例えば、空腹になると、イライラ・手の振るえ・脱力感・・等を感じる人がいます。人によっては何の変化もなく、また別の人はもっと多種多様の症状を示すもしれない。どんなにお腹が空いても脳は働かなくてはならない。脳を働かせるエネルギーは糖しかなくて、でも血管の中は糖分が少なくなってしまっている。そのような時には、緊急処置が働く。いろいろなホルモンを分泌して糖を作り出してしまうのです。人を興奮させたり、不安にさせたりするホルモンが血糖値を上昇させるのです。(アドレナリン・ノルアドレナリン等々)

 そのホルモンの働きで血糖値が上がって脳細胞は守られるけど、引き換えに不快な症状を生み出すことになります。吐き気がしたり、力が抜けたり、時には怒りっぽくなったり、と云うことがあります。『腹が減るとイラ付く嫌な奴だ』とか人を評価しますが、決して性格が悪いのではなく、これは体の中で起こる化学変化が彼をそうさせているのです。たかが空腹になったと言うだけで、そのような変化が出てしまうのです。

 この化学変化をより激しくさせて、もっと症状を酷くさせるのが、肥満と糖分の摂り過ぎと、ストレスかもしれない。・・・というお話をこれからのテーマにします。