勉強会学会オフ会(誕生会)の翌日に渋谷ヒカリエ8Fのクリエイティブスペースで開催されている川本喜八郎人形ギャラリーに行ってきた。彼のアトリエが代々木にあるらしく、そのゆかりの地である渋谷で開催が決まったそうだ。
教団's Rot-ヒカリエ

ようやくである。4月末に6/2(土)の第3回三国志感謝祭に参加した翌日に脚を運ぼうと考えていたが、まさか開催がその翌日の6/4(月)からであったためとても悔しい思いをした。そして早5ヶ月…

さて川本喜八郎人形ギャラリーは、7Fからエスカレーターを上がった突き当たりにある。諸葛亮と平清盛人形のパネルが目に飛び込む。既に脚を運ばれた方からお話を伺ったところ、あたり前ではあるが、ギャラリー内は撮影禁止であるそうだ。
教団's Rot-ヒカリエ

その2体のパネルの右側には、「平家物語」に登場する「金王丸」の人形が展示されている。その人形の奥にギャラリーの入口があり、諸葛亮と川本氏の写った巨大なパネルが目に入る。先述の通り内部は撮影が禁止されているので、実際に撮影が可能な人形はこの一体だけであった。個人的には三国志の人形が良かったが…
教団's Rot-ヒカリエ

教団's Rot-ヒカリエ


ギャラリーとしては小さなスペースであったため、簡潔に人形の制作方法や作品紹介がまとめられたパネルが7枚と、人形劇『三国志』『平家物語』の人形が33体展示されてあった。

三国志のコーナーは入口奥より、4つのゾーンに分けられ計19体人形が配置されていた。以下のように配置されてあった。

教団's Rot-ヒカリエ


・「天の時」時代を拓く覇者曹操
郭嘉奉孝
曹操孟徳
夏侯淵妙才

・「密かなる謀」連環の計
李儒
王允子師
董卓仲穎
貂蝉
陳宮公台
呂布奉先
赤兎馬

・「人の和」玄徳の旗揚げ
関羽雲長
張飛翼徳
劉備玄徳
趙雲子竜

・「地の利」赤壁に智を闘わす
龐統士元
諸葛亮孔明
孫権仲謀
周瑜公瑾
魯粛子敬

パネル解説
平井徹(慶應義塾大学教授)

曹操や董卓、呂布は人形劇上悪役として描写されているため、いかにも悪そうな表情をしていた。それに対し劉備一派や孫呉の人形は優しい柔和な表情をしていた、迫力のある表情をしていた。紅一点の貂蝉は艶やかかつ華やかな衣装を身に纏っていた。彼女の衣装は美周朗こと周瑜も負けじと、色鮮やかな衣装を。もちろん曹操は真っ赤である。角度によっては人形の表情も、すこし異なったように見え、まるで人間のように生き生きとしていた。

飯田市にも川本喜八郎人形美術館があり、同じ人形があるのかと疑問であったが、ヒカリエの平家物語の人形はテレビで使用したものであり、三国志は新たに作ったものだそうだ。飯田市は逆である。

平家物語は興味がなかったため、とりあえず展示されている人形を挙げておく。こちらも4つのゾーンに分けられ計13体人形が配置されていた。

・父と子「継業」-平家-
平清盛
平忠盛
泰子
木工助家貞

・父と子「反目」-院政-
鳥羽院
崇徳院
美福門院
待賢門院

・父と子「相克」-源氏-
源義朝
源為義

・人間の心こそ、無明の闇-袈裟と盛遠-
遠藤盛
遠袈裟
源渡

平家物語の人形も平氏と源氏の名だたる武将達や天皇の人形が20体ほど展示されていた。興味があまりないため、誰なのか、どのような関係なのか全く分たない。しかしちょっとした発見??をした。平氏の武将の顔色は「赤ら顔」。源氏の武将の顔色は「白肌」であった。表情の色分けで源平の区別が出来るとは、川本氏の視聴者への配慮を垣間見た。

渋谷ヒカリエのギャラリーについての開催時刻についてである。

【開館時間】
・11時~19時
※年末年始
【料金】
・無料

今回は本当に訪れることが出来、満足した。次は飯田市まで脚を運び、実際に使用された人形を見てみたいと考える。

次回は三国志学会第7回大会を予定する。