最近よく悪夢にうなされて目を覚まします。


先週ひいた風邪がまだ治りきっていないせいもあるのか
今朝方2回続けて悪夢で目が覚めたときはちょっと、、、疲れました。



しかも私は夢の中でフランス語を話しているのです。
(これが一番の悪夢かもしれません…汗)


今私の脳は仏語脳への変換を計っているのかもしれません(ありえません)。



今日も学校で、先日行った「手打ち麺」の美味しさをクラスのみんなに伝えようとしたのですが、
ヌイュ(麺のこと)と発音すべきところをちょっと?間違えてヌイィと言ってしまったせいで、
全然伝わらなくって。。。(涙)。悪夢の続きかと思いました。

前のプロフが授業中
「私はフランスに生まれて特別良かったとは思わないけれど、
フランス語が母国語で幸せに思う」ときっぱり断言したとき、何となくジェラシーを感じたものです。

日本語だって美しい言葉なんですけどね。


私がフランス語に魅力を感じるときは、プロフが詩や小説の一部を朗読してくれているとき。
マルグリット・デュラスの「ラマン(愛人)」の冒頭なんて映画のワンシーンのようでクラクラします。中国人青年が奔放で美しい白人の少女に恋に陥る瞬間。

Marguerite Duras
L'Amant. Texte et dossier

で、自分も真似て、家でテキストの中から適当な詩をピックアップして朗読したりするんです。
ちょっとだけ自分の口から発しているフランス語に酔ったりして(笑)、
哀しい詩だとちょっと感極まったりして。。

これってやっぱりフランス語の魔力?
おそらく母国語ではない、非日常の言葉が感傷的にさせるんだと思いますが(冷静に)。

というわけで、かの文豪ヴィクトール・ユーゴーの詩が宿題に出されたのでご紹介します。

Demain, dès l'aube, à l'heure où blanchit la campagne,
Je partirai. Vois-tu, je sais que tu m'attends.
J'irai par la forêt, j'irai par la montagne.
Je ne puis demeurer loin de toi plus longtemps.

Je marcherai les yeux fixés sur mes pensées,
Sans rien voir au dehors, sans entendre aucun bruit,
Seul, inconnu, le dos courbé, les mains croisées,
Triste, et le jour pour moi sera comme la nuit.

Je ne regarderai ni l'or du soir qui tombe,
Ni les voiles au loin descendant vers Harfleur,
Et quand j'arriverai, je mettrai sur ta tombe
Un bouquet de houx vert et de bruyère en fleur.

Victor HUGO(1802-1885)
Les Contemplations, 1856


明日の早朝、野を白く染める時間に
私は出発する。君が私を待ってるのはわかっているよ。
森を抜け、山を越え、行く。
もはや長いこと君と離れていることはできない。

視線を君への想いに囚われて、
みかけは何も見ずに、何の音も聞こえずに、
独りで、誰にも知られずに、背中を丸めて、手を組んで、
私は歩く。寂しい。昼間でも私には夜のようだ。

黄金色の夕陽も、アルフールに降りていく遠くの帳(とばり)も、
私は見ることがない。
到着したら、君の墓石に花を置こう。
ヒイラギとヒースの花束を。


愛する人は亡くなっていたんですね(涙)。大事な人たちが生きていてくれてよかった。。。