ただの創作ネタですので。



患者A :農薬がかかった野菜を食べたらじんましんが出るし、新建材の家でもホルムアルデヒドに反応するし、本を調べたら化学物質過敏症ってあるって言うじゃないですか!それじゃないかと不安なんですけど。


医師B :・・・本のインクは大丈夫だったんですか?それとお昼にお寿司をお食べになったそうですが、酢も大丈夫でした?


A :えっ?それが何か?あのお寿司屋さんは自然食材にこだわっていて、酢も国産の本物の米酢だと聞いてますけど。


B :・・・そうですか。(各種パッチテストも反応無しか・・・)ではとりあえず処方箋書きますので、院外農産物直売場の小梅農産まで持っていって有機栽培米を買って、1週間試してみてください。


A :ありがとうございます。


~1週間後~


B :その後いかがでしたか?


A :いや、お米が美味しくて、体調もすこぶる快調です!やっぱり有機栽培のおコメは違いますね!


B :それは良かったです。しかしこんなことを申し上げるのは大変心苦しいのですが、Aさんは化学物質過敏症ではないと思われます。さまざまなものに神経質になりすぎていたことが原因かと。


A :えっ??いえ現に、農薬米には反応が・・・


B :実は小梅農産のお米は農薬を使って栽培されています。有機栽培米ってのは嘘だったんです。


A :そ・・・そうだったんですか・・・。なんだか言われてみれば、確かに過敏になりすぎていた気がします!ありがとうございました。


~しかし3ヵ月後~


毎日新聞 20××年 ○月▽日朝刊
福島県の農家及び医師、JAS法違反で逮捕 「有機栽培」偽装した農産物を販売


 福島県警は□日、福島県で農業を営む男性(32歳)と、福島圏内で開業している医師・田中一郎(48歳)を農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律(JAS法)違反の疑いで逮捕した。医師がJAS法違反で逮捕されるのは全国でも初めて。


 医師らは、化学物質過敏症が疑われる患者に対して共謀し、農薬や化学肥料を一切使わない有機栽培米と偽って通常の慣行栽培米を販売していた模様。販売した米から残留農薬は検出されなかったが、慣行栽培米を有機栽培米と偽って販売することは優良誤認に当たるため、認められていない。


 福島県警は、特に患者が化学物質過敏症と知りながら農薬を使った米をわざと摂取させたことを大いに問題視し、傷害未遂での再逮捕も視野に入れているという。【山田太郎】




 ・・・かくして医療崩壊はますます進行・・・なんてこんな間抜けなことは無いだろうな(笑
 ちなみに創作した新聞記事は法律とか色々滅茶苦茶ですが、まあこんなもんかなと思いました。まだ斜め上の度合いが足らないような気もしますが。