NHK特集です。現在、見ながら随時ライブ更新(笑


 あー本間ちゃんまた出たよ(^^;;東京農大の小泉さんは結構有名な人だよな。


 輸入するのはいいこと?悪いこと?って2分法じゃいけないよね。その間でバランスを取るのが正解なんだし。輸入はしないとしょうがない。


 輸入食品の安全性は低くない。中国産野菜がいつのまにか外食産業に流れていて不安だ、と言ってる人がいたが、中国産の「輸入」野菜は今のものはすごく安全。


 作家の玉村が、安全性に不安があるなら買わなきゃいいだけと言っていたけど、食品は工業製品と違って、買われなかった物は余って腐る。ばんばん輸入して捨てまくればいいじゃないかなんて、それこそ飽食日本の驕りだろう。
 しかも買われなかった物は単なる損失だから、それでは業者がリスクもろかぶり。


 農業には国土保全の機能がある、って農家はよく主張してるけど、それって一般消費者に対してはあんまり説得力ないんだよね。


 3種類のご飯試食、国産のとカリフォルニアのと中国のと食べ比べ。


 本間ちゃん中国米選んでるじゃん(笑


 中国米はキロ当たり60円ねー。ん?新潟がやってるバイエタ米ってキロ20円でとか言ってるんじゃなかったっけ(笑


 しっかし、なんか農家のおっさんたちがいかにも、いつも話してる農家だなー(^^;つまり、人の話を無視して自分が喋る。番組の進行断切りまくり。ちょっと見栄えよくないなー。言葉も方言丸出しだし、NHKに出るときくらいはちゃんと喋った方がいいと思う。感情的過ぎるし(^^;


 米を輸入することについて


 本間ちゃん、日本において米は主食といわれているが今では主食の座が危うくなってるんだから、主食としての米を守る必要はないんじゃないかって・・・ほかの、小麦や大豆はもっと悲惨なんだけどそれ知らないのかなあ(^^;;これって逆に言うと、現時点でなんとか守れるものがすでに米しかないんだよね。
 ほかの女性で、日本でももっとトウモロコシを作るなどすればいいじゃないかと言ってた人がいたけど、日本で麦やトウモロコシを作るのは米以上に無理なの。そういうこと言わないと伝わらないと思うんだけどな。


 それと誰も言わなかったが、やっぱり日本で食べるおかずはご飯に合う。冬は鍋がうまいけど、鍋食いながらパン食えるか?まあうどんはいけるけどね。「和食」にはご飯でしょ。ご飯は主食ではないって言い切っちゃうのは、実は和食そのものを否定してるとおもうんだけどな。


 経済界との絡みについて


 あー出た御手洗富士夫。経団連会長。キヤノン社長。ほとんど、現在日本最強の権力者だよな。自民党も民主党も逆らえない。しかし言う事はいつもしょぼかったり。自分の会社の社員は泣いてるぞ。

 経済界は経済界の利益しか考えてないだろうし。じゃあ農業が農業のことしか考えなくてもいいよな、って言えないんだよな。


 しっかしここの段にいたってもやっぱし感情的な農家がいるのがなー、なんか恥ずかしい。


 子供たちに農業体験させたりして、農業についての理解を深めていこうってことやってるのに、大人たちのほうを見ればやれ農業はどうなってもいいとか言ってるのが寂しい、って話。ただ私、子供にいくら農業体験やらせても、その親に全然農業の理解がないから意味ないと思うんだよね。子供たちにとっては単に、珍しい体験、ってだけで、動物園に遊びにいったりしてるのと変わらん。
 その後大学生に意見を求めて、子供たちにそういうのをさせるのはいいと思う、ってお前たちもやってきた道なんだけどな。ほらね、忘れてるんですよ。ある程度見識のついた人間にやらせないと意味ない。小学生に田植えやらせてはしゃいでも、同じ子供が高校生になった時には絶対嫌とか言うに決まっている。


 ここで第1部終了ですが、農家の態度が悪い(^^;喋ってる内容もレベルあんまり高くないけど、それはほかの人も同じくらいだからいいとしても、態度があまりに違う。見てる人の印象は絶対よくないと思いますよ。農家は傲慢だーみたいな。


 米を食べなくなっていることは問題か?


 それは単なる事実であって、問題とかそういうことではないような気がするのですが。設問がおかしいなー。


 米を強制的に食べさせるのは確かに無理でしょうね。しかし、行われている議論で、米が食べられなくなっているのは米が高いからだ、みたいな前提があるような気がする。モロそういう意見を言う人がいたけど、米って高いの?茶碗一杯いくらになるか計算した事あるのかしら。


 農村の実情について


 やっぱり一般の人と農家の認識には相当の隔たりがありますね。耕作放棄地があるなら転作すりゃいいじゃないか!って強弁してた人がいましたが、無理ですよ。まず、麦大豆なんかは米以上に採算が合わない。湿田では麦は出来ない。機械も、米とは違うものが必要で、数十万程度ではもちろん無い。はっきりいって、まともに商売になるくらいの機械をそろえるのは数千万です。野菜にしてもなんにしても、簡単に言うな!ってなもんです。トンカツ屋が儲からないから床屋に転職しろ!っていきなり言って出来るかという話です。


 補助金についての説明がありましたけど、あれって農家に払われてるお金じゃないです。実はほとんどが土建屋や農機具屋に行ってるんですよ。ここでさらにコストに、っていうのがなんかやっぱし設問違うよな。コストの大小が問題ではなく、使い方が問題なのだ、は確かにその通りと思う。
 けどね、農家が全然努力してない、みたいな意見があるのがなぁ。そう見えるのかねぇ?滅亡に瀕している農村で農業やってる事自体、相当な努力だと思いますけどね。


 農地を守る事


 大規模農家に集約して小規模農家を潰すのは、昨日のエントリに上げたとおり、ある意味では正しいんですよね。ただ、山間部の農家さんも出てましたが、大規模農業が出来ないような山間部でも農業やってて、それでも自給率39%なんですね。大規模化を進める、と言ってもそんな規模にできる土地がもう無い。


 しかし普通の産業ででかくすれば効率化できるんだから農業でも大規模化すれば世界と戦える、って言ってる若い人がいますが、世界とは無理です。日本で、1000ヘクタールの農家なんか実現可能かといえば絶対無理です。50ヘクタールは日本では相当大きいですけど、アメリカでは全然小規模です。
 そもそも、本当に条件のいい農地はとっくに住宅地・商業地になってるんですよね。もうすでに農地じゃない。


 法人化にしても、今の農産物の価格で、従業員の休みを適正に取らせるとか1年間の収入を保証するとか、かなり言いにくいんですよね。さっき農家の収入は換算すると時給250円くらいだって言ってましたが、年取っても年収200万以下・上がる見込みなしって職場に来る人そうそういないですよ。だから農業参入した会社もどんどん撤退してるんです。


 今の政策が大規模農家を優遇してるって言ってるけどそれは間違いだ、って本間ちゃんが言ってました。それは正しいです。医療予算と同じロジックで、実は大規模に手厚いわけではなくて、大規模はそのままで小規模を切ってるだけです。
 それと、米価下落がモロ直撃するのはむしろ大規模農家の方です。収入の全てを農産物に頼ってるので、それは当然なんです。実は兼業農家のほうが、米価が下がっても耐えられるんです。主要な収入は他のところにあるんだから。


 あーしかし痛い人がいるなー。誰とはいわないけど。本間ちゃんではないです(笑


 農水省が、平成27年度までに自給率45%にしたいと。親父が一言で、「適当な事言っとんな」バッサリです(^^;


 国産100%生活


 えーとモデル家庭がパン食って昼はカツカレーで夜はピザ。で、自給率計算したら33%?意外と高いじゃん、と思ったんだけど(笑


 で、この家族が国産のものにこだわって、100%国産のものを食うことを目指すという企画ですが、どうがんばっても70%ちょいくらい。まあそうでしょうねー。やっぱり目立たないけど、飼料がでかい。国産豚でも実は自給ではない。


 で食生活を見直せるか、ってなことですけど、見直さざるを得ない状況にならない限り無理ですよね、ぶっちゃけ。誰でも好きなものを食う権利があるしね。ただ、その「見直さざるを得ない状況」がきかねないのが今の状況ですが。去年、中国でマグロ消費が増えて世界市場で買い負けたのは記憶に新しいところですよね。


 今終わりました。うーん、意外と本間よりも、ある大豆農家が鼻についたなー(笑)こういう形の番組だから仕方ないけど、散漫としてましたね。

 岐阜の田中さんって若い女性の農業経営者が、後を見て、年寄りばかりでしょう~けどこれが農村の現状の縮図なんです、って言ってたのが一番受けてたし、一番説得力あったな。


koume