一枚の名刺から、何かが始まる。 | 紺碧の、活力ある伝承物

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大人気ない大人の日々の暮らしと、独断と偏見に満ち溢れた独りクルマ談義

今朝目覚めた際、曜日を勘違いし、


「やれやれ、今週もまた始まりか・・・」と、どよ~んと陰鬱な気分になりかけました。



・・・。



あ、今日は日曜日だった・・・σ(^_^;)



何となく得したような気分になり、再び二度寝の世界に潜り込んだ、今朝の私でした笑






さて。



昨日母の面会に行った際、親父から一枚の名刺を手渡されました。


最近独りで居宅介護支援事業所を立ち上げたという、親父の家の近所の方の名刺です


火曜日 にその話を聞くなり親父に自分の名刺を手渡し、


「一度その人に会ってみたいから、今度顔合わす機会があったら言うといて」と頼んでおいたのですが、


親父は早速その日のうちにその方のところに立ち寄り、話をつけてくれたのです。



「11月1日付で立ち上げたばかりで、まだ担当もなく、開店休業状態らしいけど、

 いつでも連絡して下さい言うとったぞ」。



早速動いてくれた親父。


ありがとうペコリ






正直、こんな風に理解を示してくれるのはいささか意外でした。


親父にしても母にしても、二人とも元教師。


よくも悪くも頭が固く、


「一つところで定年まで勤め上げるのが当たり前。職を転々とするなんてとんでもない」という考え。


私が大学卒業後、最初に就職した会社で挫折し、「辞めたい」と言い出した時など、


親父には「お前は甘い。甘過ぎるわ」と叱り飛ばされ、


母からは「そんなことするんなら、家(当時は同居していました)を出て行け」と言われたほど。


もっともこの時は、やっと決まった転職先が福祉業界(前の職場、知的障害者施設です)だったためか、


最終的には納得してくれましたが。



そして介護支援専門員の資格取得に成功し、今の法人に入ることが決まった際は、


私は両親には、事前に一言も相談しませんでした。


前回の経験から、反対されるに決まっていると思い、


全てが決まってから事後報告という形を採ることにしたのです。



母は「あんたは全部、自分独りで決めてしまうんじゃけんなぁ」と、苦笑していました。


しかし必死に勉強して資格を取り、その資格を活かすための転職であったことと、


まず潰れる恐れのない、安定した法人であったことから、


どうしても給料が下がることになってしまうのを心配されただけでした。






そして今。



「独立を目指したい。介護支援専門員という仕事の、最も理想的な形だから。

 それが、自分の一番やりたいと思っていることだから」と言う私に、


両親からは、それを否定したり反対する言葉は出てこないのです。



「独立なんて、もし失敗したらどうする。どうやって生活する。

 そもそも、そこに至るまでの資金をどうやって調達する。

 組織にいるからこそ、安定した収入と生活が得られるんだ。

 確かにそれは理想かも知れないけど、

 自分のやりたいことだけやって飯が食えるほど、世間は甘くない」



・・・そういう反応が返ってくるだろうと思っていましたし、


実際、そう言われても仕方ないとも思っていたのですが。


母が入院して以降、介護の方法や制度のことなど、何度となく両親に助言をしたり、


転院に当たっては、日頃の人脈を活かし、事前に病院の担当者に母のことをお願いしたり ・・・


そうした私の言動や行動から、


両親はこの仕事に対する息子の情熱を感じ取ってくれていたのかも知れません。






最近、母にこんなことを聞かれました。


「ケアマネジャーという仕事は、独りでもできるん?」



私は即答しました。


「できるよ。というより、本当はそれが一番理想的な形なんじゃ。

 この仕事はあくまで、公正中立でなければならないから。

 組織に属していては、どうしても往々にして半ばそこの営業マンのようになってしまう。

 だから理想を追い求めて独立する人も、少ないけどおられる。

 やろうと思えば自宅でもできるし、この資格には年齢制限がないから、

 やりたきゃ死ぬまでできる。

 介護報酬が少ないから、運営は大変だと思うけど、

 独立というのは一番理想的な形で、この仕事の本来あるべき姿。

 俺が一番やりたいと思っていること。

 ・・・ことによったら、俺が(母を)担当することだってできるんで」



・・・母は満更でもなさそうな表情で、口元を緩めていました。






病院からの帰途、渡された名刺に書いてある番号に、早速電話をかけてみました。


あいにく留守電だったので、


「○○居宅介護支援事業所のvigoristと申します。

 父を通して名刺をいただきまして、どうもありがとうございました。

 またご連絡させていただきます。よろしくお願いします。

 失礼いたします」


と、メッセージを残しておきました。



今週中に、再度連絡を入れてみるつもりです。


この一枚の名刺から、何かが始まるかも知れません。


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