中央調査社のスポーツ人気調査は野球人気のアピールの為
「王子」対決はハンカチの勝ち！…人気スポーツ選手調査
世論・市場調査の専門機関、社団法人中央調査社は１９日、人気スポーツに関する全国調査結果を発表し、最も好きなスポーツ選手では大リーグ、マリナーズのイチローが３年連続でトップだった。
男子ゴルフでツアー最年少優勝を果たした１５歳の「ハニカミ王子」石川遼（東京・杉並学院高）はトップ２０位にも入らない予想外の結果となった。
２位の松井秀喜（ヤンキース）も変わらなかったが、今年大リーグ入りした松坂大輔（レッドソックス）が４位に登場したほか、フィギュアスケートの浅田真央（中京大中京高）が同１９位から７位に浮上し、早大の「ハンカチ王子」斎藤佑樹も２０位タイに入った。
好きなプロスポーツはプロ野球が５１．１％の支持を得て１２年連続の１位で、２位サッカー、３位大相撲の順。
興味のある世界選手権としてはフィギュアスケートが４５．７％と高く、他を大きく引き離した。
調査は５月１０日から２０日まで、全国の２０歳以上の男女４０００人を対象に面接形式で行われた。
関係者は「石川選手のプロツアー初優勝時と調査が同時期。斎藤投手も早慶戦や大学選手権前だったので、いま調査すれば違った結果になったかも」とした。
http://www.sanspo.com/sports/top/sp200706/sp2007062009.html
毎年恒例の中央調査社による人気スポーツ調査です。
調査の全てを見たい人は、以下の調査結果のPDFへのリンクを張っておきます。
http://www.crs.or.jp/pdf/sports07.pdf
ちなみに好きなスポーツ選手のTOP20は以下のようです。
1.イチロー
2.松井秀喜
3.長嶋茂雄
4.松坂大輔
5.王貞治
6.中村俊輔
7.浅田真央
8.金本知憲
8.宮里藍
10.福原愛
11．高見盛
11.中田英寿
11.三浦知良
14．星野仙一
15．魁皇
16.荒川静香
16．安藤美姫
16．田中將弘
19．野茂英雄
20.小笠原道大
20.斎藤佑樹
20．原辰徳
20.松中信彦
1位イチロー、2位松井はわかりますが、3位長嶋？
はっきり言って、30年以上前に選手を引退し、監督を引退したのが6年前の2001年だった人が未だにランクインすることに違和感を感じませんか？
これにははっきりとした理由があります。
それは長嶋氏の老人人気です。
実はこの調査全体的に老人の回答者が多いのです。
この事に付いて「プロ野球の視聴率を語るブログ」さんで指摘しています。
http://ameblo.jp/maruko1192/
以下はそのブログから引用。
年齢別
20代：177(13.1%)
30代：244(18.0%)
40代：200(14.8%)
50代：253(18.7%)
60歳以上：478(35.4%)
50代以上が半分以上の回答者のアンケートは非常に珍しいのではないでしょうか？
しかも20歳以下の回答は０人です。
しかし、今の日本は高齢化社会この偏りは仕方ないのかもしれないです。
そこで、日本の年齢別人口分布と見比べてみましょう。
参照にしたのは総務省統計局の年齢各歳別人口です。
下のリンクの2-4の資料です。ちなみに今年のものではなく平成17年のデータです。
http://www.stat.go.jp/data/nihon/02.htm
20歳未満：24,090(19.9%)
20代 ：15,631(12.2%)
30代 ：18,491(14.5%)
40代 ：15,806(12.4%)
50代 ：19,051(15.9%)
60歳以上：34,218(27.8%)
（単位 1,000人）
これを見ると実際の人口分布以上に60歳以上の回答者数が多い事が良くわかりますね。
やはりこのアンケートは実数よりも高齢者の回答者数が多いのです。
しかしこの年齢構成、「プロ野球の視聴率を語るブログ」さんで取り上げられていたのですが、PDFからいつの間にか消えています。
何か不都合があったのでしょうか？
しかしいつもこのアンケートが出ると話題になるのが、異常なほど野球人気が高い事です。
それはつまりこの年齢の偏りがあるからだと思いますが、それ以外にも理由がありそうです。
そこで、ちょっとこの調査会社について調べてみました。
そこで出てきたのがその設立と会長です。
1954年（昭和29年）に時事通信社調査室と（旧）国立世論調査所を母体として、（旧）総理府認可の社団法人として発足
会長 若林 清造
これが公式HPに書いてありました。
http://www.crs.or.jp/outline.htm
この会長若林清造とは時事通信社社長です。
時事通信社・・・？
どんな会社かと調べたら電通の最大株主ではないですか！
いわばマスコミの中核にいる会社です。
つまりこんな会社がマスコミの都合の悪いデータなんて出すわけがありません。
アンケートなんて取るには理由があると前にも言いましたが、このアンケートの理由は野球人気のアピールの為と考えて間違いないでしょう。
マスコミの野球洗脳活動はこうゆう地味な所でも行なわれている一例です。
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