今回ご紹介したいのはコチラ
The Book Thief
Markus Zusak作
 

 
こちらは映画「やさしい本泥棒」の原作です。
2005年に発行されたこの本は63カ国語に訳され世界で愛された作品だそうです。
 
私は個人的に本当にあった時代の特に戦争などを題材にした作品は苦手です。
いくら読んでもなんとなく先が見え、息苦しく、読むのがつらいから。
このお話はそんな部分が一切ないとは言えませんが、とても楽しく読むことができました。
私にとって初めての本物の大人向けの洋書です。
それにも関わらず、どんどん内容に引き込まれ、笑ったり、突っ込みを入れたり、時にはドキドキハラハラ。
でもどこか安心して読めました。語り手Death死神の淡々とした感じがきっとそうさせたのかもしれません。
 
私にとって良いお話、映画というものは、主役以外の登場人物を愛することが出来るどうかです。
主人公リーゼル、優しい義父、厳しい義母(私にはこの時代で必死に母親、妻、女性という立場で理想と現実の間で生きた女性に感じました、きっと私も母親だからでしょうか)、そして、かわいいルーディとマックス。
お話の中で時々英語に交じってドイツ語が入っているのも楽しかったです。どうやって発音するのかググってみたり、ドイツの地図をみて地名を探したりして想像しながら読みました。
特にこのお話の舞台となる町はリッチとは言えない場所、この町の人たちの口の汚いこと爆笑
二言目にはSaumensch! Arschloch! Saukerl!
 
 
義父母引き取られ、義父やユダヤ人のマックスに言葉の素晴らしさを学び、かわいいボーイフレンドのルーディとたくましく生きるリーゼルのお話です。
 
英語レベルは1級ならサラサラ読めんるじゃないかな?と思います