「漂流する広告・メディア」を読む
テーマ:書評株式会社インテグレートの藤田康人さん編著「漂流する広告・メディア」を読みました。昨年、ご献本頂きました株式会社コムデックスさんにこの場をお借りして感謝申し上げます。
「漂流」という言葉で、極限状態に置かれた人間のエゴ・醜さをえぐり出す心理描写が評価された「漂流教室
」を連想
。モンスターも登場
。・・・という内容ではありません(笑)。内容として同じなのは、「現実(事例)を一つずつ受け入れながら、凛々しく成長していける」という点かと思います
。
1冊で「12人ものキーパーソンが語る」「藤田さんの視点」・・・とても醍醐味があります
。
- 漂流する広告・メディア――12人のキーパーソンと語る「マス×ネット」の今/藤田 康人
- ¥1,575
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◆◆◆
以下、備忘録としてほんの一部を抜粋してご紹介。
【「Yahoo!JAPAN」はマスメディアではない】
「Yahoo!ニュース」への情報提供会社は100社近くで、全体のページビューの約6割は「読売」「産経」「毎日」「時事通信」の記事が占めている。
Yahoo!JAPANは自らをメディアというよりは、情報のプラットフォーム(究極の多チャンネル)と見なし、社会性のある存在として、公的な情報発信の責任、義務を負うとの認識は高い。
ネットは突き詰めると「買い物」と「人の意見を参考にする」メディア。
【振り幅あるプロデュース術】
北海道から沖縄まで時差がなく、全く同じ時間で同じものが見られる。だから瞬間的に情報を広げられるテレビの影響力が大きい。一斉に同じ情報に飛びつくのは、日本人の特徴。
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そういえば、「天空の城ラピュタ」のテレビ放送時に「大バルス祭り
」が話題になっていました(笑)。
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メディアはコンテンツを配信するアイテム(コンテンツを一番面白く出せるのはどこなのか)。
【あなたは何派?】
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過去にも「マス右派、マス左派、ネット右派、ネット左派の4象限 」について、ブログに書きましたが、バランス感覚を持てるように・・・。頑張ります。
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消費者の「関与度(ブランドに対するこだわりの度合い)」が下がっている。近くの自動販売機と100メートル先のコンビニエンスストア、関与度の深いたばこは、近くの自動販売機になければコンビニエンスストアに買いに行くが、関与度の低いお茶はこだわらない。
「高いから安心」から「(PB商品などを踏まえ)安くても安心」に。
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ブランドとは別の視点で、「わけあり人気 」の記事にて、消費者心理として「ただ安いだけでは駄目で、どうして安いのかをしっかり説明しなければならない」というのがありました。安い理由による「保証」、安心を感じます。
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【そろそろ本当の「マーケティング」の話を】
企業のマーケティングが「お見合い結婚」から「(ゆっくりと相手の欠点も含めて受け入れていく)恋愛結婚」。
テレビCMは「たまたま」目に留まりインパクトも大きい、ネット広告は「わざわざ」クリックしないと内容を知ることはできない。
日本の企業にとって、マーケティングという言葉は商品開発と同義語だった。いいものを作る、広告を打つ、流通に乗せる。決定的に足りなかったのは、消費者の視点。
【広告の価値は「どこ」ではなく「誰へ」に変わった】
ネットの世界ではマスでは起きないことがたくさん起こる。「抽選で車が当たります」というキャッチより「ギフトカード5000円分プレゼント」の方が応募が多かったりする。クオリティーはGyaOの方があるが、見られているのはYouTubeというように、身近なコンテンツをユーザーは選んでいる。
【ピンクリボンを成功させた“巻き込む”キャンペーン】
情報発信はメディアだけじゃない。街も媒体に。女性があこがれる街から情報を発信すれば、情報も受け取りやすいのではないかと。
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過去に「街全体をひとつのメディアに
」 というブログ記事を何度か書いていることもあり、超共感しました
。
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【これからの広告】
ネットは広告メディアであると同時に、販売チャネルでもあるので、広告コミュニケーション成果である、売り上げという刈り取りの場。そこに至る「長い態度変容の過程」「複数のメディアの役割」をしっかりと見ていかなくてはならない。クロスメディアの広告コミュニケーションの効果測定は確立されていないのが課題。
マスメディアの最大の強みは、人をひきつけるコンテンツを作る力、企画・編集力。
【情報大爆発】
情報過多(10年間で情報量が約500倍)によるバリアーを解くカギ。「話題になっている」「みんなが見ている」と変えられるように何度も繰り返し伝えること(ノイズを上げてバリアーを打ち破る)。自分が選び切れない情報量の中では、ランキングのように「これが1位だよ」と他人が薦めること(生活者に興味を持ってもらう情報を提供して、バリアーの外に出てもらえる環境を整える)。
マーケティングは2つのタイプ(「バリアーを解いてもらうための情報」と「購買に結びつく情報」)を常に意識。
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「マス右派、マス左派、ネット右派、ネット左派の4象限」というポジションはあるものの、トランポリンでバランスをとって高く跳躍しているかのように感じるキーパーソンの方々・・・
。
本の中でもご紹介されていますが、以下の本もオススメです。
↓
「買う気」の法則 広告崩壊時代のマーケティング戦略 (アスキー新書)/山本 直人
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教科書に書いた「パラパラ漫画」が懐かしくも感じます(笑)。
↓
脱広告・超PR―広告を信じなくなった消費者を動かす「連鎖型」IMC/山田 まさる
¥1,680
Amazon.co.jp




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