中期底入れの構え | 作業日誌

中期底入れの構え

日経 11045 先物 11060

東証一部売買高 535,550,000 (04/25 11:00) / 日経225 11084.51 +38.56 / TOPIX 1133.33 +2.44

  日経平均は、積極的に上値を買い進む気配は今の所見られないものの、数日前にカラカサ線を示顕し、信用買い残にも幾分整理が見られたことなどから、下値を割り込みづらい相場が続いている。
 米国市場主導の世界的株安傾向も、経済のファンダメンタルズに対する不安感というよりは、米国政府が国際資金の流れに対して、規制を設け始めたために投機筋が一時的にキャッシュポジションを高める動きに出るなど、外部的要因が大きいと思われる。ダウも大陽線による包み足を出しており、ナスダックも先高感の感じられるチャート形状であることからも、目先の底入れはほぼ完了したと見て良いだろう。

 注目すべきは急速に円高が進んでいることだ。一服した国際投機資金が、再び日本国内に向っている可能性が高く、市場は連休明けや決算の動向を睨みながら、買いのタイミングを模索している状態にあるのだろう。
 ここからは、225に連動した銘柄の戻りを取るか、業績に対する期待感から新興市場銘柄の一角に狙いを定めるか、という辺りが定石的な動きとなりそうだ。
 業種別では、原油価格の底堅さを受けて、鉱業や石油関連、ディフェンシブの医薬品といった、日経平均が軟調でも資金を投じ易いセクターが高い。

 新興市場では、ディップ、アーティストハウスといった所や、サイバーコミュニケーションズが安定的な値動きを見せている。ヘラクレスではぱどやIMJなどの動きが目立った。ベリトランスは高業績から、弱気は短期的な材料出尽くしの投げに止まり、持ち直しを見せている。