「TGCの映画化権で入金が13億円はあるから、待ってくれとW氏は私に言いましたが、ズルズルと延びて、自殺者まで出てしまいました。ヤクザよりもタチが悪い人の追い込み方だと思いませんか。そんな死神みたいな人間が芸能界で平然とやり続けているのは許せないでしょう。」とI社長は怒り心頭で告発する。W氏は話題作映画を数多く生んだ映画制作会社の代表兼プロジューサー。W氏には、映画ヒットメーカーなので、投資家からお金を集める案件を多く保有し、数十億円の入金を見込んで節税と今後の業務の円滑化のために芸能プロダクション買収計画があった。I社長はキャスティングや、芸能コンサルティング会社を経営する芸能界の顔の広さから、出資先の芸能プロダクションのコーディネートをWプロデューサーから依頼されていた。

「その基準として1億円以上の赤字を抱えて、金のなる木のタレントを持つ芸能プロダクションに出資して株主になるという話を進め、負債に苦しむ芸能プロダクションの決算書を集めていたのです」(I社長)その入金見込みの一つがTGCの映画化権だったようだ。

TGCというのは、東京ガールズコレクションの略称。2005年から年に二回東京で開催されているファッションショーと物販とライブが融合した巨大イベントで、最近では、名古屋、沖縄、そして北京と開催地を増やし、規模を拡大している。日本の情報発信になるので、国土交通省や外務省も支援している。世界的に見ても類を見ない若い女性向けの巨大なファッションイベント。美乳タレントの奈々緒等を輩出している。景気が悪くても、消費力のある若い女性向けのイベントで中国にまで進出している案件なので、その映画化となれば、投資家の食指が動いて出資も集まるだろう。

しかし、このW氏は映画出資詐欺話疑惑があり、投資家の間でもグレーな案件として警戒されているのだ。

「昨年、故団鬼六氏の官能小説『花と蛇』のファイナル映画を撮るという企画で、小池栄子、井上和香等、有名セクシータレントの名前を出して、投資家から資金を集めていたものの、権利自体が東映の方に譲渡されていたので、詐欺だという騒動になっているんです。」(映画投資関係者)

「少ない人で数百万単位、多い人で千万単位の出資を集めたものの、東映の方に映像化の権利が譲渡されているのに関しては開き直っているんです。団さんがボケていて、映像化権を二重に譲渡してしまったのでしょうね。私も被害者ですとW氏は言っているんです。

中には企業舎弟にツテがあるようなグレーな投資家もいたようですが、ちょっとでも、高圧的に返金を請求しようものなら警察に駆け込んで恐喝罪に仕立てあげようとするので泣き寝入りしている投資家は多いようです」(芸能関係者)

 そういう状況と並行して、1億円以上の赤字を抱える芸能プロダクションの出資先第一候補に挙がっていたのが、イエローキャブだった。イエローキャブは巨乳帝国を築いた大手グラビアモデルプロダクション。小池栄子や佐藤江梨子が看板タレントだ。

「イエローキャブを買収して、『花と蛇』にイエローキャブ看板タレントの小池栄子でも出演させることができれば話題になりますし、オーナー特権で出演料は安く値切ることができて、コストパフォーマンスよく作品が撮れたかもしれませんね。」(芸能記者)

一方、イエローキャブの創設社長が辞任の後に、長渕剛の娘の主演映画のプロデュースで映画祭受賞作の制作歴もあるS氏が二代目の社長に就任して、全国オーディションツアー等という名目で散財し、結果的に野田前社長と同じようなスタイルの経営をした為負債は拡大する一方だったようです。」三代目の社長が自殺という悲劇を迎えたのは記憶に新しい。その背後には、冒頭のW社長からの買収資金が下りてくるのをアテにし続けた悲劇があったらしい。

「三代目の社長は、いつ出資が実行されるか延び延びになっているW氏の買収話との板挟みになって、自殺という悲劇の最期を遂げてしまったのでしょう。他の筋からの買収話はしないようにという拘束まで受けていたので気の毒でなりません。」(I社長)

S社長は「イエローキャブさんとの間で未解決の負債はありません。故人とは長いお付き合いでした。心よりご冥福をお祈りします。私が社長だった同時もお金がなく、オーディションもタイアップで実施しましたので、私が負債を膨らませて三代目の社長に押し付けたことはありません」と本誌の取材に答えた。

しかし、イエローキャブの三代目の社長と親しかった被害者でもあるI氏は「三代目社長が自殺する二年位前から、S社長は、三代目の社長に対して、資金繰りの解決のために資金を海外のファンドから集めるから大丈夫です。と甘い言葉で、私が知っているだけでも、S社長は三代目社長を半年以上もの間、翻弄し続けました。実の所は、当時のイエローキャブの伸び率を知り、手中に収め、自分がまた社長に返り咲こうとしたんです。律儀な三代目社長がS社長を過信せずに、有効な資金繰りを早めにしていたら。また、W氏が、当初の約束通り昨年末に支払っていたら自殺まで追い詰められずに済んだのではないでしょうか。自殺まで追い詰められずに済んだのではないでしょうか。三代目社長の気持ちを思うと気の毒でなりません」と主張しているのに対して、S社長は「先方の財務に関わることはことは分かりません。お互いの結婚記念日が近く、失敗談を話したりしたのが思い出されます。残念でなりません」と主張している

さらに、恐ろしいことに、W氏の周囲の芸能関係者で自殺したのはイエローキャブの社長だけではなかった。

「W氏は監督や制作会社に対して制作費の支払いを滞らせることでも有名で、佐藤江梨子主演の『秋深き』の監督に対しても支払いをズルズルと延ばして、支払わなかったので挙句の果てに監督は自殺たらしいです二人も自殺者出ているのです。こんな悲劇を繰り返してはいけません」(I社長)

 一方、先代のS社長も映画投資詐欺騒動を抱えている。「石原さとみを主演にして映画を撮るから、資金を集めているけど、少し足りないというので私も1500万円出資したのですが、お金は戻ってきませんし、映画も撮り始めません。公正証書まで作って担保に設定した自宅の権利まで、名義をいつの間に変えられていたんです。それに関しては、弁護士と相談して訴訟の準備をしています先代のS社長やWプロデューサーといったこういういい加減な人間にイエローキャブの三代目社長は板挟みになって本当にお気の毒です」(I社長)

 今回のI社長の告発を受けて、本誌はWプロデューサー、TGC事務局に事実確認の取材とコメントを求めた。Wプロデューサーは「・・・・」と反論。。しかし、TGC事務局によれば「…」 芸能界には魑魅魍魎が住むと言われているが、それによって悲劇が起こっているのは事実。「サトエリのブログを読むのが日々の活力だったのに二人も自殺者が出たら、本人もつらいでしょうに…」とため息をつく業界関係者。美乳タレント奈々緒もびっくりだ。