ある雑誌に"これが私の泣ける1曲"というランキング調査結果が掲載されていた。
有効回答965人によるアンケートを集計したタイプ別ランキング結果である。
「サヨナラ」に思わず涙がポロリ 別れの歌BEST5
1位 「会いたい」沢田知可子
2位 「ロード」THE虎舞竜
3位 「瞳をとじて」平井堅
切なくて、苦しくて、恋しくて…涙 恋愛ソングBEST5
1位 「LOVE LOVE LOVE」DREAMS COME TRUE
2位 「瞳をとじて」平井堅
3位 「花」ORANGE RANGE
生の友、心の友、固い絆に涙 友情ソングBEST5
1位 「ベストフレンド」Kiroro
2位 「トモダチ」ケツメイシ
3位 「BEST FRIEND」SMAP
"家族"の温かさにジンワリ涙 ファミリーソングBEST5
1位 「未来へ」Kiroro
2位 「タガタメ」Mr.children
3位 「涙そうそう」夏川りみ
ペットヒーリングで,ホロリ ペットソングBEST5
1位 「K」BUMP OF CHIKEN
2位 「タンデライオン」BUMP OF CHIKEN
3位 「ジョンの純な恋物語」東 真紀
（引用「oricon style」）
大学時代にお世話になった自動車整備工場のおっちゃんがいる。ちっちゃくてボロボロの町工場だったが当時学生だった私の財政状況を把握し、必要経費の負担を減らすよう配慮してくれた。さらに打ち明けた悩みに対しても同じ目線で向き合ってくれ、少ししつこかったが（苦笑）ギターに対する熱い思いも伝えてくれた。
大学卒業時、お礼の挨拶に伺うと学生時代を過ごした土地での最後の夜に一緒に飲みに行くよう誘われた。
その夜は夜中まで「思い出」と「男のロマン」をつまみに飲んだ。
おっちゃんは私に聞かせたい歌が2曲あると慣れない手付きでリモコンを操作しはじめた。
１曲目は尾崎豊の「シェリー」だった。
歌い終わった頃はもう時計の長い針と短い針が共に「3」を指していた。
「○○さん、明日も仕事でしょ もう帰りましょう」という私の言葉に対する返答に心を打たれた。
「365日のうち1日くらい次の日がつらい夜があってもいいじゃないかっ！
今日はお前と過ごす最後の夜だろ！」
私の肩を少し強めに握りながら涙ながらに2曲目を歌い始めた。
遠くで汽笛を聞きながら
谷村新司作詞・堀内孝雄作曲
悩みつづけた 日々が まるで 嘘のように
忘れられる 時が来るまで 心を閉じたまま
暮らして ゆこう 遠くで 汽笛を聞きながら
何も いいことがなかった この街で
俺を見捨た 人を 恨んで 生きるより
幼い心に 秘めた むなしい涙の 捨て場所を
さがして みたい 遠くで 汽笛を聞きながら
何も いいことがなかった この街で
せめて一夜の 夢と 泣いて 泣き明かして
自分の言葉に 嘘はつくまい 人を 裏切るまい
生きてゆきたい 遠くで 汽笛を聞きながら
何も いいことがなかった この街で
誰かの歌う曲を聞きながらこんなに涙が溢れたことはない…
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