祖父、福太郎を偲ぶ | みんなを笑顔に!農業を元気に!!「畑直組」齊藤正明の日記

祖父、福太郎を偲ぶ

今日4月1日エイプリールフールは、私の祖父、福太郎の命日。3年前、例年より早く満開に咲いた桜に見送られるように逝きました。


生前、自分の亡き後には銅像を建てろと言っていた祖父福太郎。残念ながら銅像を建てる程の功績は見当たらないので、その願いは叶えておりませんが、エイプリールフールに自分の最後を選んだのは、やはり自分の死は嘘である。俺は永遠に生きている。俺を過去の人にするな。と言わんばかりの祖父の思いが感じられます。


毎年満開の桜を見ると、祖父のことを否応なしに思いだしてしまうのも、福太郎の策略か・・・


私の娘二人の誕生日が、いずれも祖父の誕生日と同じ3月12日だということからも、自己主張の強さ、忘れられたくないという執念のようなものすら感じられます。


戦時中、陸軍の特攻隊だったにも関わらず、配備される予定だった宮古島に向かう途中、敵機に襲撃され船が沈没したことから、幸運にも特攻を免れた祖父。


祖父が所属していた部隊

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%99%B8%E8%BB%8D%E6%B5%B7%E4%B8%8A%E6%8C%BA%E9%80%B2%E6%88%A6%E9%9A%8A


広島に原爆が投下された当日に、広島市内に入り救助活動を行い被曝した祖父。


生死の境を彷徨うような過酷な状況を経験しつつも、3年前86歳まで逞しく生き続けた祖父。


銅像を建てる程の功績は見当たらないけれど、生きることへの執念は、人一倍強かったのかもしれません。


だからこそ、命日がエイプリールフール。


嬉しいことも、楽しいことも、幸せなことも、


人を喜ばせることも、楽しませることも、幸せにすることも、


全ては生きてこそ。


そんなことを、自身の生き様、死に様を通して教えてくれた福太郎じいさんでした。


今年の桜はまだかな~。