注入脂肪の生着について☆ その1 脂肪は入れれば入れるほどいい!? | ヴェリィ形成クリニックのブログ

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注入した脂肪が注入部位で、再び血流を再開し自分の脂肪としてよみがえる事を生着と言います。

 

脂肪注入というのは、脂肪という「油を注入」するのではなく、脂肪の「細胞を移植」する手術です。

 

移植した脂肪細胞がいかに注入部位で生着(よみがえる)してくれるかが、手術の成績(組織増大、増量)を左右するまず一つ目の鍵となります。

 

脂肪細胞を多く注入すればするほど生着率が良くなるかと言うとそうではありません。

 

例えば、植木鉢に種を蒔くときに、蒔けば蒔くほど芽が出るかというと、そうでないのは誰でもわかると思います。

極端な言い方をすると、植木鉢を種で満たしても芽は出てきません。

適度な土に対して適度な種を蒔くからしっかりした芽が出てくるのと同じように、脂肪注入も注入された脂肪だけで満たされても生着はしません。


注入した脂肪の周りの血行のある組織と注入した脂肪が手を結ぶことで注入脂肪に血流が再開していきます。そして再び脂肪細胞としてよみがえることになります。

 

つまり、生着するためには、注入脂肪に対して適度な血流のある組織が必要になってきます。

脂肪注入は、入れれば入れるほどボリュームが増えるのではなく、注入部位の元々の組織量を考えながら注入量を決めなければなりません。

それにより、生着率が上がり、半永久的に残ってくれる脂肪の量を増やすことができます。

 

次回は、注入方法による差について説明したいと思います。