アンチエイジングのプチ整形の代名詞と言っても過言ではない「シワ取り注射」!
「シワ取り注射」について少しご紹介したいと思います。
シワを目立たなくする「シワ取り注射」は、大きくタイプが二つに分かれます。
一つは「ヒアルロン酸注射(注入)」、もう一つは「ボトックス注射(注入)」です。
ヒアルロン酸注射は、肌の成分の一つでもあるヒアルロン酸を無表情時の癖ジワの底に注入してシワを底から盛り上げ目立たなくしようとするものです。
もう一つのボトックス注射は、「エラのボトックス注射」の項(2013年2月20日)でもお話ししたように、ボツリヌス菌A毒素の注射です。もちろん毒素成分は取り除き、その効果だけを残しています。
ボトックスは神経筋接合部のアセチルコリン受容体に働きかけ、神経伝達機能をブロックします。つまり、脳からはシワを寄せる指令がでていても、ボトックスを注射している部分の表情筋は、その指令を受けとっていないので、表情筋は収縮せずシワにならないという感じです。
簡単に言うと、ボトックス注射をしている部分は、表情筋がリラックスしているのでシワがよりにくい状態になっているわけです。
ボトックス注射をすると、注射部位が1時間位、蚊に刺されたみたいに少し膨らみますが、直ぐに目立たなくなります。1時間もすれば化粧もできますので、ほぼダウンタイムがないと言えます。
たまに点状の内出血斑がでる方がおられますが、化粧でカバーできる程度です。
ただ、ボトックス注射しても直ぐには効果がでるわけではなく、効果発現まで3-4日のタイムラグがあります。
このおかげで、周りの目を、よりごまかせるという考え方もできます。
シワがよらなくなる効果は、ボトックス注射をしてから3-4日後から徐々に現れ7日位で効果が安定します。その効果は3-4ヶ月をピークに徐々に弱まりだし、6-8ヶ月で元の状態に戻ります。
そう聞くと、効果は3-4ヶ月しかないのかと思いがちですが、中には5-8ヶ月あたりがシワはよるけれど気になるレベルではないので一番自然に見えてこの頃が一番好きという方もおられます。
注入する部位、濃度、量、深さにより効果も変わってくるので、手術ほど技術により差はでませんが、注射とはいえ、されど注射です。
特に前額(おでこ)は注入位置によって、筋内、皮膚直下、皮膚内と注入する深さを調節しないと、眉毛が下がり、「目つきが悪く見える」「物が見にくい」「目が小さく見える」等の症状が出てきます。
おでこのボトックス注射をモニターさんを例に見ていきましょう。
ボトックス注射前の状態です。左は通常の状態、右は意図的に眉毛を上げた状態です。
おでこに多数のシワがよっているのがわかります。
ボトックス注射後、1週目の状態です。左は通常の状態、右は意図的に眉毛を上げた状態です。
シワが寄らず、おでこがピンと張っているのがわかります。
初めてボトックス注射をされた方はこの時期に、おでこにテープを張られたようなつっぱり感を感じます。
ボトックス注射後、1ヶ月の状態です。同じく、左は通常の状態、右は意図的に眉毛を上げた状態です。
シワはよっていませんが、注射後1週目の張った感じより、少し表情に柔らかさが出てきています。
おでこにシワがよるのとよらないのではどちらが若々しくみえるか。。。
言わずとも一目瞭然と思います。