エラのボトックス注射 | ヴェリィ形成クリニックのブログ

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ボトックス治療というものは、ボツリヌス菌毒素A型というものを注射する治療です。

毒素の注射!?と聞けば怖い感じがするかもしれませんが、もちろん毒性は取り除き、その効果だけを残しています。

 

効果とはどんなものでしょうか?

 

神経筋接合部のアセチルコリン受容体に働きかけ、神経伝達機能をブロックします。

 

簡単に言うと、

頭から神経を通して指令がきますが、筋肉や汗腺などの各器官の手前でボトックスが通行止めをして、指令が先に行かないようにします。

 

つまり、頭からは指令がでていても、ボトックスを注射している部分は、その指令を受けとっていないので、反応しません。

反応していないということは、本来表情筋が収縮して皮膚がよれてシワになるところがシワにならない、汗のでるところが汗がでない、という感じになります。

 

これだけ読むと、顔の表情が無くなったり、全く汗がでなくなったりと思われるかもしれませんが、全ての筋肉や汗腺の機能が止まるわけではないので、表情が全く無くなったり、全く汗をかかなくなったりと言うわけではありません。ただ表情に関しては、表情を作りにくく感じたり、元々表情の少ない方は表情が無いように見えたりすることはあります。

 

そろそろ本題に。

 

シワ取り注射でなぜエラが目立たなくなるのか?

 

もちろんエラの骨がなくなるわけではありません。エラ骨の上には咬筋という筋肉が引っ付いています。

 

奥歯を噛みしめるとエラの部分で硬くなる筋肉がありますが、それが咬筋です。

 

この咬筋にボトックスを注射する事で、筋緊張が目立たなくなります。

 

つまり、奥歯を噛みしめても、咬筋が硬くならず「力こぶ」ができなくなります。

 

咬筋の張りが目立たなくなることでエラの張りも目立たなくなると言うのが一つ目の効果です。

 

そして二つ目の効果は、その状態を3-6ヶ月維持することで咬筋が痩せてきて、すっきりと見えるようになってくるという効果です。

 

この即時的な効果と遅発的な効果の二つがエラの部分をすっきり見せてくれます。


  

日常生活に一切影響ない施術の中では、非常に効果の期待できるものです。

 

ただし、咬筋あまり張っていない方には適応が無いのであしからず。