今日は、
欧州のメディアに投書して、
「Thank you very much for your email.
We read it with great interest.」
という返事をいただけたことについてです。
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フィギュアスケートの競技会で、
「特定選手の使用曲の再生速度が試合毎に違っている」
ことがあったのです。
どういうことか、というと、
本来4分10秒のはずの曲が、
Aという試合では4分12秒
Bという試合では4分9秒
Cという試合では4分10秒
というように、特定の選手の使用曲が
1~2秒程度遅くなったり速くなったりしていたのです。
出場選手全員の使用曲が、遅くなったり速くなったりしていたならば、
それは音響の問題で、「平等」な条件で試合をしている、と言えますが、
常にオリジナルの(一定の)速度で再生された曲で演技している選手と
試合毎に再生速度の違う曲で演技させられる選手がいる、というのは、
異常なことだと思うのです。
……というより、
曲の再生速度がオリジナルのものと違っていることがある、
ということがそもそも異常だと思います。
私がそれに初めて気づいたのは、
2007/08のGPシリーズでした。
・浅田真央選手
・カロリーナ・コストナー選手
の使用曲の再生速度が試合毎に違ってました。
そして、
Yu-Na Kim選手や安藤美姫選手や、
表彰台争いに関係なさそうな選手の使用曲は、
速度が常に一定でした。
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ここまでが、
返事をいただけた投書の内容です(ISUなどにも投書済みです)。
以下は、その後に確認したことですが、
2007年世界選手権(開催地:東京)の際は、
男子シングルで、
・ジェフリー・バトル選手
・ステファン・ランビエール/ランビエル選手
の使用曲が、オリジナルのものと違って(遅くなって)いたようです。
そして、高橋大輔選手や下位の選手の曲は、オリジナルのままでした。
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この「使用曲の再生速度を狂わせる」というのは、
音楽性豊かな選手にほど、
失敗を誘発するのに有効な手段だと思います。
私がこれに気づいたのは2007/08GPシリーズ終了後だったので、
当時はBSデジタルは視聴できなかったり、
消去してしまっていたデータ(映像)があったり、
……だったので、調べた競技会の映像は少ない※のですが、
「こういう異常なことがあったんだ」ということを頭の隅にでも
置いていただけると嬉しいです。
※もし過去の映像をお持ちの方で、この件に興味がある方は、
さらに詳しく調べてみてください。
ただし、YouTubeなどの映像だと、音と映像がずれていることが
あったりするので、テレビ放映の録画で確かめていただくのが
ベストだと思います。
P.S.
余談ですが、バトル選手やコストナー選手の曲は、
「聴くだけでわかる」くらい速度が違ってました。