古楽レッスンノート(通奏低音、装飾) | 水の都で古楽修行♪ヴェルヴェッティーノのVenezia見聞録

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2016年よりイタリア留学中。国立音楽院の古楽科でバロック声楽を専攻しています。
日々勉強中なので、過去記事と最近の記事では発声について見解が異なる時がありますが、最新の記事が現在の発声です。
世界遺産の島ヴェネツィア在住。

バロック声楽の教室で習ったことのまとめノートです。

<通奏低音について>

・バスを聴きながら歌えるように。

(家で練習するときはバスを弾きながら歌うと良い。
 でないと、チェンバロ伴奏のバスラインはロックバンドのベースのように周囲の音と区別しやすくはないので、和音の中にまぎれてしまって、バスをつかめなくなる)

・バスのフレーズがつながっているときは、ブレスをとっても気持ちをつなげていくように。

・バスが調性にない音に移ったら何か意味がある。
 歌詞を吟味して、歌のほうも意味のある表現を。


<装飾のはなし>

・当時は長い音符には何か変化をつけるものだった。
 何もせずにのばすのはおかしいという習慣で、メッサ・ディ・ヴォーチェしたり、トリル、トレモロなど何かするものだった。

・最後の装飾の前にブレスをとってよい。

・4拍を全音符でのばしている音に装飾をつける場合、単にトリルのみだと間延びする。
 もう少し手の込んだ装飾を考える。
 ただし装飾を行うのは歌詞を強調するためなので、言葉の意味をより表現できるようなものを行う。