Korean Red Ginseng Tea (&チャングムの誓いのエピソード) | Carving Studio Kiriko

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野菜ソムリエベジフルマドンナとして主に、カービング作品や毎月のレッスンの様子などをアップしています

「紅參茶」という物を頂きました。(実際には參の上に草冠が付いていますが、パソコンでは出てこないので…)

韓国語は全く読めませんが漢語の表記とKorean Red Ginseng Teaという英語から高麗ニンジンのお茶だろうと見当がつきました。


ベジフルな窓辺


「紅參」という名前にも微かな記憶があったので録画して全巻保存してあった「宮廷女官チャングムの誓い」を引っ張り出して調べてみました。全54話のおそらく真ん中よりちょっと後の方という記憶もピッタリで最初に入れてみたディスクにあった第30話に出てきました。


済州島に流されて医女の勉強をしているチャングムが知り合いの医官と再会する場面。


高麗ニンジンは当時薬として使われていたわけですが、熱がこもりやすい患者には使えないというのが常識でした。ところが、水分の多い「水參」の状態では保存も難しく、保存する間に薬効も減ってしまうので、蒸してから乾燥させた「紅參」の状態にすると薬効を損なうことなく保存でき、さらに熱がこもる体質の患者にも使える…というエピソードでした。


その高麗ニンジンですが、オタネニンジンとも呼ばれるウコギ科の植物で、ウコギ科には他にウドやタラノキ(タラノメ)などもあります。これに対して私達がカレーに入れるなどして普通に野菜として使っているニンジンはセリ科の植物です。


さて、問題はお茶の味。以前知り合いが「高麗ニンジン茶をたくさんもらったから半分あげる」とくれたのですが、正直あまりにも泥臭くてなかなか飲めたものではありませんでした。本来は高価で、すぐれた薬効などもあるのかとは思いますが、正直、知り合いも美味しくないので自分のところでは飲みきれないから分けてくれたのではないかと思ったくらいでした。


今回頂いた「紅參茶」をお湯に溶かして恐る恐る飲んでみました。ほのかな甘みもあって味にはさほどくせもないのですが…やはり臭いは少し気になります。(以前頂いた物と比べればかなり控えめです)。嗜好品としてすすんで飲みたい程美味しいとは思えず、特に体質改善などの必要性も感じてはいないのですが、きっと貴重な物ですね?100包もあるので少しずつ頂く事にしましょう。