ここからは私の話になりますが、実は今後は医療ではなく法律の世界に身を置こうと考えていて、今年ある国家試験を受けるために独学で勉強している最中です。

 

 

以前から、医療者よりも法律家の方とのほうが医療安全や医療裁判の話が合うことが多く、「法律の資格をとってそこで医療の知識を使って勝負しては?!」と言われてきました。

 

 

しかし、当時は「自分にそんなことができるわけがないし、先生と言われることに抵抗のある私には向いていない」「机上の作業を仕事にするよりは、今は臨床の現場で困っている患者さんのケアをしっかりやりたい」との気持ちが強かったので、これまで真剣に考えたことはありませんでした。

 

 

しかし特にここ1年ほど、看護師として医療者としてできることの限界を感じることが多くなり、リスクマネジメントを学んだにも関わらず長年やりたいようにできていない自分の生き方に対して疑問も増えてきました。

そんな時に周囲からの勧めもあり、「看護師で出来ないならば、法律を用いて働ける職につけば、今みたいに悩まずにできることも増えるじゃん。患者さん、その家族、医療者側、それぞれの立場に立って彼らをサポートできるから、これまでの経験がもっと役にも立つはず。

これは、挑戦してみてもいいかも!!」と考えるようになりました。

 

 

法律を使うことで無限の可能性が広がることは、2年前のキューバ旅行で革命の土地を訪れ様々なカストロのエピソードを聞いて知っていたし、何よりも法律と医療の掛け合わせについても旅を通していつの間にか容易にイメージできる自分になっていました。

 

私は弁護士を目指しているわけでもないし、革命家であった彼らのように大きなことをしようとか、日本を大きく変えたいとか、そんな大きなことは全然考えていませんが、可能性については、当時の旅行を通して日本にいては想像できないほどに多くのことを学ばせてもらいました。

 

何よりも、「現状に満足せず疑問を持ちながら最善のために行動を起こせるような人間でありたい」「現実が厳しいからと言って、考えることすら放棄するような平和ボケした人間ではいたくない」という気持ちが溢れてきました。

 

 

全く法律に興味もなかった私が、お堅い業界が苦手の私が、法律の資格取得を目指しているというこの現実を考えると、あのキューバ旅行は私の人生を変える旅であったことは言うまでもありません。

 

まだ試験に受かっていないし、合格すること自体非常に難しいし、何年かかる挑戦になるかわかりませんが、今となっては、あの旅が大きな大きな転換となったのでしょう。

 

カストロ、ゲバラの時代の政治体制が終わるこのタイミングは悲しい気がしますが、私は私で新たな道を突き進むために、運命を信じて出来る限りやってみようと思った、そんな出来事でした。

 

 

※ゲバラがボリビアで死亡した件については、カストロの策略、アメリカのCIAによるものなど様々な説があり、キューバ革命に対してもアメリカに亡命したキューバ人の中には革命自体を否定する人々がいたりと、陰謀論をはじめ様々な意見があるのは知っていますが、個人的には大変意味のある革命だったと私は中米を旅して感じました。

 

 

 

 

※1枚目の画像は、サンタクララの区役所前にある子供を抱いた等身大のゲバラ像と撮ったもの。

ちなみに私が来ている黒いTシャツは、キューバ革命の影響を受けてメキシコの先住民を中心に組織された民族解放軍サパティスタのもの。

 

 

※2枚目は、サンタクララにある有名なレボリューションカフェにて。

革命関連の写真や資料が店内に沢山飾ってある観光名所の1つ。

 

 

 

 

※3枚目はサンタクララの霊廟の画像。

この地下にはゲバラ、そして共に亡くなった革命戦士のお墓と、ゲバラ関連の資料館があります。

残念ながら、どちらも撮影不可なので現地に行かないと見ることができない貴重な場所です。

 

 

ここは、私が今まで旅した中で世界で最も平和や慈愛を感じる、心が温かくなる素晴らしい場所でした。

多くの人々の平和の願いがこんなにも美しく純粋なエネルギーであふれる場所を作り出すのかと、過去に襲撃があった場とは思えない、びっくりする程に心が浄化される美しい楽園のような場所。

 

是非、1度は訪れてほしい大切な場所です。