今回は、現在勤務している病院での出来事になります。
最近入院してきた患者さんの受け持ち担当が私に決まったので、
現在のカルテ、過去に通院していた病院からの診断書やサマリーなどに目を通していたら、
「あれれ??これって?!」と、興味をひく情報が多々でてきました。
数十年にあたり精神疾患の診断名がついている患者さんだったのですが、
よくよく注目すると精神的な症状よりも身体的な症状のほうが先行して顕著に表れている印象があり、
「これはもしや。。」と思い、
夜勤明けで勤務終了間際でしたが、
確認せずにはいられず、患者さんに直接話を聞きに行ってきました。
やる気が無いわけではないけれど、身体症状が強すぎて動けない、横にならずにはいられない、
家族からは「いつも寝ているイメージしかない」と直接言われたこともあると。
天気や気候に敏感で、午前中は体のだるさからなかなか動けない。。。
午前中は気分も落ち込んでしまうことが多い、とのこと。
患者自身とご家族が大変熱心な方たちで、
過去に慢性疲労症候群を疑って専門病院に自ら何度もコンタクトを取り、
運よく予約が取れて受診したこともある患者さんだったので、
「そこまでするってことは、身体症状メインなのでは?脳脊髄液減少症の可能性があるのでは?」と思い
交通事故の有無を確認すると、過去に大きな事故に遭っていたことが判明!!
精密検査をすればすぐにわかるので、早速主治医に一可能性としてという前提でサラッと相談してみたのですが、
案の定流されてしまいました。。。
想定内の反応だったのでびっくりはしませんでしたが、個人的には「なんだかなぁ。。。」と。
医師であっても脳脊髄液減少症について詳しく知らない人のほうが多いし、
精神疾患の症状との類似性が多くある疾患なのに、精神科医でさえそのことを知らない人のほうが多いし、
ましてや精神科の医師の場合、身体に詳しくない方が多いので
精神科以外の科を経験したことのある看護師が情報を提供しても、ピンとこないのかキャッチしてもらえないことのほうが断然多く
今回もそんな感じで会話は終了してしまいました。
でも、私の中では諦めたわけでなく
色々とタイミングを見て必要な情報を患者さんやご家族に提供はするつもりなので、
今はジッとしつつ、時が来た時のために備えようと考え中です。
いろいろ思うことはありますが、置かれた場所で出来ることはやっていきたい!!と強く思った出来事でした。