現在、サンディエゴに住む看護師さんのお宅にステイしています。
20年程前から多くの犬を自宅で保護してきた彼女は、自宅でドッグセラピーを行っている方。
複数回のメールで多くの質問・回答のやりとりをした結果、今回、日本人として初めて受け入れを許可していただける流れとなりました。
※ドッグセラピーとは、犬と触れ合わせることでその人に内在するストレスを軽減させたり、あるいは自信を持たせたりといったことを通じて精神的な健康を回復させることができること、と言われています。
日本では犬が人を癒すといったニュアンスが大きいのですが、アメリカの場合は人間と犬の双方に相乗効果があるものといった要素が強いように思います。
これまでに多くのドッグセラピーに関心ある何かしらの専門知識やスキルを持った人々が世界中から彼女の元を訪れて、犬と24時間一緒に過ごすという生活を経験しているそうです。
彼女の家は市街から離れていて大自然に囲まれる場所にあり、敷地も広大で家の中には犬の住む部屋が10部屋以上あります。
そしてトレーラー、敷地内には小屋もあり、そこにも犬たちが住んでいます。
私のようなヘルパーは、そのうちの一部屋を担当してその部屋で寝起きして、犬と共に生活をするシステムになっています。
ヘルパーのステイ期間は大抵は4週間程度が多いようですが、過去に最も長くステイした方は延長に延長を重ねて2年以上いたとか。
同じ部屋に住んでいた犬との信頼関係はホストから見てもとても強く、なによりも犬の方がヘルパーの事を大好きで見ていて微笑ましかったそうです。
こちらにステイしてまだ数日ですが、初日から犬のもつセラピー効果を深く体感しています。
イギリスやアメリカの医療機関では、薬が処方される代わりに「犬や猫などの動物を飼いなさい」と医師から言われる事もあるそうですが、今回体験してあらためて納得!!
疾患や程度で異なりますが、動物と共存する生活を始めることは、認知症や精神疾患(うつ病、人格障害)、発達障害などのケースにはとても有効だと言われています。
また、海外では実際にアニマルセラピーの効果が多くの研究機関で認められており、大学や病院、会社でもドッグセラピーを導入しているケースが増えているそうです。
実際、自分の飼い犬を職場につれて行くのもアメリカはOKですし!
先日、ホストが看護師免許の更新手続きのために法律事務所に行くというので同行したのですが、その事務所にはシュナイザーが6頭程おり待合室で遊んでいたり、予約待ちの顧客の元へ寄ってきたり、手が空いているスタッフが時折犬達を外へ散歩に連れ出す様子が見られ、とても興味深いものでした。
現在のステイ先にはあらゆる背景をもつ多くの犬たちが暮らしているので、今後はそのあたりも少しずつアップしていきたいと思います。