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●PV 幕末機関説いろはにほへと


日本の歴史上で1番好きな人物を問われたならば、私の答えは、この人『勝海舟』です。

$ベガのブログ-勝海舟

今は、幕末と同じ乱世の時代です。今始まっている大変な時代を生きていくにあたり、この人物から手本にできることが数多くあります。
「温故知新」(古いものをたずね求めて新しい事柄を知ること)の意からも、この方の考え方、生き方の共感できることを何回かに分けて書いていきたいと思います。




(『交渉人 勝海舟』 鈴村進 ダイヤモンド社 より抜粋)

動乱の幕末、生死の境を切り抜けて新しい時代の基礎を築いた勝海舟は、昂然と言い切っている。
敵であった薩長からはもとより、味方だった幕府内部からも、憎まれ、疑われ、何度も襲撃された海舟だが、その小柄な体にも似ないが豪胆さと、遥かに遠くまで見通していた慧眼には並ぶものはなかった。
これが、あの歴史的な西郷隆盛との会見をはじめ、長州征伐における会津・薩摩の融和、撤兵についての長州との講和、さらに老獪なフランスやイギリスの公使を向こうに回しての虚々実々の応酬…数々の交渉において、絶対に不可能と思われた難問題を、見事に乗り越えさせた底力となったのである。

その極意について、かれはこう語っている。(管理人:今回は2つ紹介します。)


●知恵には尽きるときがある

「難局に当たって、びくとも動かぬ度胸がなくては、とても大事を負担することはできない。
ややもすれば、知恵をもって一時のがれに難関を切り抜けようとするけれども、知恵には尽きるときがあるので、それは到底無益だ(「氷川清話」)から」

幕末から明治維新の時代、嵐のように次々と襲い掛かってくる難局に立ち向かい、少しも恐れずたじろがず、堂々と国の進路を切り拓いた勝海舟はこう言っている。
とにかく知的な人は自分の才能に自信があるので、これによって難局を克服しようとする。だが、それには限度がある。どこかで息切れし、挫折してしまう。だから、それを上回る度胸がなければ本当の克服はできない。

「知恵は尽きるときがある。」そのことに気づいたら、一段高い位置から、広い視野で対策を考えてみよう。知恵だけではない、度胸の世界が見えてくる。


●大胆かつ無用意に打ちかかっていけ

「全体、なにごとによらず、気合いということが大切だ。この呼吸さえよく呑み込んでおれば、たとえ死生の間に出入りしても、決してまようことはない」
「俗物は、理屈づめに世の中のことを処理しようとするから失敗のしつづけだ。おれなどは、理屈以上のいわゆる呼吸というものでやるから、容易に失敗もせぬ」
知性の豊かな人ほど、それに妨げられて迫力を失う。自分が失敗したときのぶざまな様子を想像し、そこから逃れるために先回りをしようとして、かえって惨めになる。
「無用意」「無我」「根気」、いざというとき、これが強力な武器になる。その強さを改めて確認しておきたい。
海舟はその生涯を通して、敵からも味方からも、疑われ、嫌われ、憎まれることが多かった。
かれは暗殺者に二十数回襲撃されている。あるときは、刺客が襲いかかり、あるときは弾丸が身をかすめて従者が即死している。かれもまた頭に一ヶ所、足に一ヶ所、わき腹に二ヶ所の負傷をしている。

だがかれは、そんなことには屈しない。かれは堂々と自分の意見を主張し続けた。

そこには気力を胆力があったことは言うまでもないが、さらにかれには少しも私心が無かったことをあげなければならない。
私利私欲を離れた人は強い。大事件に遭遇すれば命も惜しまない。ここまで行けば「おもしろ味がついて」くることだろう。


われわれもその境地に近づけば、難事を変じて「おもしろ味」にすることが、決して不可能ではないはずである。




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