ナーガとボブとナダと干潟観察 | ストーン磐座

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4/8
昼前に廃材天国を出発。
香川を観光したいという二人のリクエストに答えて、海岸沿いに車を走らせ仁尾の妙見宮へと向かった。
ここの巨石はどこに出しても恥ずかしくない一級品、二人もほ~っと感心している。
http://www10.ocn.ne.jp/~veeten//iwakura/kagawa/myoken.html
巨石の下が体内潜りなっているので、久し振りに入ってみると怖いくらい真っ暗だった。
再生誕を終えた三人は、そのまま車で今治のナダさん宅を目指す。
県境を越えると中央構造線にそって道が続くので、その辺の説明をすると、中央構造線の本場大鹿村に住んでいるボブさんは興味津々。
これからは四国ジオツアーのような感じで、四国の地層と地形の説明をしながらのドライブとなった。
ボブさんは地層マニアみたいで、今治への道は長く単調だが、ほとんどこの話題を話し続けた。
ペラペラとしゃべるアララトとは違い、ナーガはひたすら静かだった。
今治の道の駅でトシと待ち合わせをしてナダさん宅に到着、早速ビールを飲み始める。
三人は部族時代からの知り合いなので、ぐっとリラックスした雰囲気で会話が進むが、ボブさんはやはり四国の地層が気になるようだ。
アララトがいつも持参している地層ラインを書き込んだ四国地図を見せると、ボブさんはかなり腑に落ちたみたいでしきりにうなづいていた。
流れで磐笛の話になり、リクエストに応えてサヌカイトの磐笛を一吹きすると、一同から喝采を浴びた。
ナーガがアララトに興味を示したのはこの一点だけ(笑)、その他の時間はとにかく静かな人だった。
しばらくしてアマラとスオウも登場し、再び部族ノリで盛り上がった。
今回ボブさんと初めて二日間を一緒に過ごし、なんとなくキレるタイミングが解ってきました。
ちゃんと訳があってキレるみたいです(笑)。
今回は長老のナーガと一緒だったので全く問題無し、翌朝ナダさんにバトンタッチをして宇和島まで送ってもらい、アララトもやっと肩の荷が下りた。
最近おばちゃん的シャベリになってしまったアララトは、帰宅後しばらくナーガの普通な静かさに影響されて、カルチャーショック状態になった。
世間におもねることなく、淡々と生きるカッコいい兄貴達。
出来ればアララトもこんな生き方をしたいと思うのである。

4/12
今日は最終の大潮だったので干潟観察を行なう。
前回の観察結果から、昨年色々と定植したアマモの結果が出てくるのは、5月の連休頃になりそうなので、今年はそれまで待つのかあるいは新しいアクションを起すのか決めかねていた。
しかし観察期間が7月いっぱいくらいと短いので、とりあえず経過観察と並列して、定植作業を続けるのは今まで通りだが、新たに鉄投入を試みる事にした。
これは内田隊長が絶賛している畠山重篤氏著の「森は海の恋人」と、ミク友姫さんから教えてもらった鉄団子を取り入れた実験で、港にゴロゴロしているサビサビのチェーンやシャックルを、アマモの群生の近くや土中に肥料として投与して、経過観察をしようというものです。
まず定植用のアマモを採取する為に、土器川河口へと向かう。
悲しいことだが、潮干狩りのシーズンになると、100人近くの人々が河口一帯のアマモ群生地を掘り起こす。
無残に寸断されたアマモの地下茎が至るところで打ち捨てられているのだ。
しかし幸いにも河口の群生は広範囲に分布している為、シーズン終了後は徐々に回復し、近年個体数は若干増加傾向にあるとのことである。
アララトはこの漂流する運命にある露出したアマモを少しばかり採取して、家の前の干潟に定植することにしていて、今回は20株ほどを採取した。
干潟は三月とはかなり様子が変わり、ポツポツとアマモの発芽が確認できた。
ウミウシの卵塊がそこら中に産み付けられていて、昨年ナータン御一行がツメタ貝の卵塊を駆除してくれたので、ツメタ貝の個体数はかなり減少している様だ。
人の手を入れることの是非はあるものの、昨年の様に手の平ほどもある舌をベロンと出している大型のツメタ貝はいないので、少なくとも貝類の個体数は増加するのではないかと思うし、貝類の個体数が増加すれば、土中に酸素が供給されるので、アマモの生息条件としては良くなると思われる。
駆除が直接の原因かどうかはわからないが、今回多く見受けられたのは、海サボテンと呼ばれるユムシの仲間。
http://www.diving-school.com/umisaboten.htm
水中で触手を広げると50cmほどにもなり、夜には光るそうだが、干上がるとしぼんで、その、、、変な形状になるので、別名が海チン○と呼ばれるそうです。
別にアララトはこんなことの為に観察をしているわけではないのだが、昨年のアメフラシといいなにかと下ネタがついてまわるみたいですね。
http://ameblo.jp/veeten/entry-10102988346.html
この次期になると近所の子供達も干潟で遊ぶが、時々アマモやコアマモの群生を掘り起こしたりする。
アララトは常々子ども達に、アマモは大切な海草だから掘らないでねとお願いしているのだが、夢中で遊ぶ子供達にはなかなか難しい。
今年の定植場所は子ども達のテリトリーから少し離れた所に移動し、観察の途中で見つけた地下茎のある流れアマモを2株一緒に定植して作業終了となった。
これからおよそ4ケ月の干潟観察は、一年中で一番楽しい時間だな~。


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写真水中の海サボテン、干上がった海チン○、定植したアマモ(目印の鉄棒とシャックルを数個置いてみた)