干潟観察とビニールハウス | ストーン磐座

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昨日はおそらく今年最後となる干潟観察を行なった。
この時期は干満の差が年間で一番大きいが、時間帯が早朝なので暗いのと朝起きが苦手なアララトにはハードルが高い。
しかしこれを逃すと次が無いので、とりあえず目覚ましをかけて起きてみた。
予想通り予定より30分遅れでなんとか目が醒めたので、すぐ下の干潟に出てみた。
予想以上に潮が引いていたが、わずか数ヶ月の間に干潟はまた表情を変えていた。
あれほど一面を埋め尽くしていた流れ藻はすっかり姿を消し、一見砂漠の様な干潟が広がっていた。
山は紅葉の真最中だが、干潟は一足早く落葉しているのだ。
ということで、期待していたアマモはきれいに無くなっていました。
しかしこれはあくまでも海中だけのことで、地中ではこれから盛んに地下茎が分枝したり、種子が発芽したりしているはずです。
お楽しみは来年の春先の大潮時ですね~。
分枝分が1.5倍くらい、種子から発芽した個体等を合わせれば、2倍体くらいになって欲しいという甘い期待をしながら春を待ちたいと思います。
ちなみのこのアマモはリュウグウノオトヒメノモトユイノキリハズシ(竜宮の乙姫の元結の切り外し)という最も長い植物名を持っていて、英語だとイールグラスで「うなぎ草」、たしかに水中で見るとうなぎそのものなのですが、和名と比べると品の無いネーミングです。
朝食を取ったあと、塩江の「わあい」へと向かう。
二日前にmixiにマサから書き込みがあって「わあい火事、SOS~」というので、ふざけてるのかなあと思ったらマジだった。
PTAの会があったので、一日遅れの昨日助っ人に行ったのである。
すでに現場には現場監督の陣ちゃんが駆けつけていて、得意のビニールシート貼り付けの体勢に入っていた。
陣ちゃんのビニールシートに対する信頼度は尋常ではない。
アララトなどはついついきっちり算木をつけてからなどという発想をしてしまうのだが、陣ちゃんの中にはそんなものは微塵もない。
これが結果的には最短かつ完璧となるのだが、頭で解っていてもなかなか出来ることではない。
焼け具合は藁葺き部分の藁だけで、意外と軽症だが、消火作業ではがしたトタンやら、瓦や藁が屋根の上に散乱していた。
ビニールシートは陣ちゃんに任せて、アララトは屋根のゴミを片付けに入った。
雨トイにゴミが詰ると水漏れの原因となるのである。
そのうち尚ちゃん、鳴門からまこっちゃんファミリー、IZANAIの圭介くんの仲間4人、実りの楽園のマサ君とおかんも助っ人に駆けつけてくれて作業がはかどる。
ひと段落ついたところで、御座を広げて持寄りの差し入れでお昼ご飯。
このメンバーでは火事で焼け出された悲壮感は微塵も無い、まるで半夏生の宴の様にわあい楽しいで、ひたすらおいしいを連発する。
食後アララトは気になっていた瓦の突き直しを担当することになった。
アララトこれでも屋上防水2級の免許を持っているので、屋根回りはお手の物なのである。
船で慣れているので屋上での作業は苦にならないが、若い時とは体重がかなり違うので瓦を割らないように慎重に足を運ぶ。
なんとか有りもので瓦が突き終ると、ビニールシートの方もうまく張り終わって作業終了。
ブルーシートは嫌だというカスキ君のこだわりから、半透明のビニールシート仕様となったが、下から見ると明り取りの窓みたいに見えて意外と良い感じ。
誰言うとなく、ビニールハウスという名前がつけられた。
終了後は昼間仕込んでおいたタコの煮付けやおかんの作ってくれた天ぷらなどをみんなで食べてお祝い。
極めつけは火事の原因となった藁焼きパン、まこっちゃんのお手製火気ジャムじゃなくって柿ジャムをつけて食べるととても美味しい、遊び好きな一同は、このパンをアセンションパンとネーミングして平らげてしまったのである。
春先までには本格的な修理が必要ですが、とりあえず雨露はしのげるようになりました。
恐るべし、ビニールシート。


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すっかり落葉した干潟、昼食風景、アセンションパン