スーリャ・ナマスカーラは、ヨーガに取り入れられたエクササイズです。呼吸とヨーガの12のポーズを組み合わせたもので、効果的に全身の柔軟性と強さ、呼吸機能を高めます。新型コロナウイルスの影響下で運動不足となりがちですが、毎日これを短時間でも行うとよい健康運動となります。
スーリャ・ナマスカーラは、太陽（神）への祈りを捧げるヴェーダの礼拝行為に由来します。サンデャ・ヴァンダナ（日の出の祈り）と言われるブラーフマナ（バラモン）儀礼の一部です。それが、現在のヨーガのアーサナと呼吸と注意の集中を組み合わせたエクササイズへと発展しました。ただ、儀礼行為のなかの太陽礼拝の正確な構成や現在のスーリャ・ナマスカーラとの関係は異なります。
BC1200年頃 ヴェーダ儀礼として
1600年代 兵士の筋トレとして再構築（Samarth Rāmdās 1608-1681）
1908年 初めての本の出版（Bhāvanarao Pant Pratinidhi 1868～1951）
1928年 健康法として初めての本の出版（Bhāvanarao Pant Pratinidhi）
1930年代 ボディビルのトレーニングに採用（Kolar Venkatesh Iyer 1897～1980）
1941年 独自のスタイルが編み出され出版（Krishṇamācārya 1888～1989）世界に広まる（K. Pattabhi Jois 1915～2015、B.K.S. Iyengar 1918～2014）
1950年代初頭 ヨーガのウォームアップとして採用（Śivānanda 1887-1963）
というわけで、さまざまなタイプの方法が存在します。
バーヴァナラオ・パント・プラティニディ氏によるオリジナル
（Surya Namaskars for Health, Efficiency and Longevity 1928）
プラティニディ氏のもの（The Ten-Point Way to Health - Surya Namaskar（1938）掲載
ボディビルダー、K.V.アイアー（Kolar Venkatesh Iyer 1897～1980）によるもの
現在のインド政府のヨーガの統一規格（yoga protocol）
アニメですが、モディ首相をモデルに動画がインド政府AYUSH省（Ministry of AYUSH）により紹介されています。
シリー・クリシナマーチャリャによるもの
Aタイプ、Bタイプというのは、近代ヨーガの父、クリシナマーチャリャが弟子のためにアレンジしたものです。
Aシリーズ
プラティニディのもの類似し、アイアーの後屈が追加され、飛び跳ねる代わりにジャンプバックします。 また..................................（メルマガに続く↓）
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