Facebook採用ページを持つことはリスク? | Facebookで採用を変える人事コンサルタント日記

Facebookで採用を変える人事コンサルタント日記

Facebookをはじめとするソーシャルメディアの普及によって、企業における採用活動が大きな変革のときを迎えています。
霞が関の人事コンサルタントがソーシャル採用コンサルタントに転身し、変わりゆく採用の手法やマーケットの姿をリアルにお伝えします。

そろそろ大手企業では2013採用設計の最終段階に差し掛かったところでしょうか。中小企業では2012採用を継続しつつも、2013採用設計の検討・調整に入られているようです。

今日は、採用担当者が懸念するFacebook採用のリスクについて2点ほど触れてみたいと思います。
Facebookを採用に活用してみたいものの、こんな点が気になる…という事例です。

①運用の手間について。
採用は少人数体制で行っていて今でもパンク寸前なのに、新たなメディアを運用する余裕がない…。と言うものです。

2011年8月時点ですでに180を超える企業が2013Facebook採用ページを立ち上げ、運用を開始しています。
Facebookの検索で「新卒採用」と入力して、適当にどこかの企業の新卒採用ページのウォールを覗いてみてください。
どうでしょうか?
学生からのコメントは多く寄せられていますか?
ほとんどのケースで、「いいね!」は集まっていても、ウォールへの投稿に対して学生からのコメントはありません。
記事の投稿は5分もあれば十分です。毎日5分、あるいは2日に1回5分だけ。そんな時間も取れないでしょうか?

今年の6月にライフネット生命の取材にお伺いした際に、マーケティング部長の松岡さんが言ったコメントが印象的でした。
取材記事はこちらをご参照ください。http://www.sankeibiz.jp/business/news/110808/bsl1108080503004-n1.htm

「学生が知りたいであろう情報をしっかりアーカイブして適切なタイミングで先回りして配信すれば、運用に手間がかかることはありません。実際、今年ソーシャルメディアを介した学生からの質問は2件でした。」

いかがでしょうか? 
ちなみに今年(2012卒採用)のライフネット生命へのエントリーは9000名を超えています。

それでも不安なら、Facebookページへの書き込み(コメント)を出来なくするように設定することも可能です。ただし、この場合はFacebook最大の魅力とも言えるバイラル効果が生まれなくなります。
あくまで情報配信のメディアとして捉えるのであれば、ひとつの手段と言えるでしょう。

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②社員のリテラシーについて
よく言われるのですが、Facebookページを持つとプライベートですでにFacebookを活用している社員の姿が、学生に見られる…ということです。
よく考えてみて下さい。それはFacebookページを持つ以前に抱えているリスクなのですよ!
新卒採用のWEBサイトにはよく「先輩社員」の紹介があり、名前が掲載されているケースが多いと思います。
興味を持った学生はFacebookでその社員の名前を検索することもあるでしょう。これは、Facebookページがある・ないの以前にありうることです。
きっと複数の社員の方がすでにFacebookを個人として活用していて、そこには趣味であり、生活そのものが垣間見れるものだと想像します。
御社には学生に見られては「まずい!」ということをウォールに書き込んだりする社員がいますか?
あるとすれば、それはソーシャルメディア活用上でのリテラシー以前に、社会人としての問題です。
Facebookの普及に伴って、当然ながら人事部門が認識しておかなければならないことです。

よって、Facebook採用ページを持つことでこんなリスクが発生する…とは感じていません。
皆さんはどう捉えますか?