ハッピーウェディング
ハッピーウェディング今ここでやっと一緒に結ばれる事が出来たね。細く長い誓いまで続くこの道。僕たちのこれから歩んで行く人生という道を一歩一歩噛みしめて歩くんだ。一歩歩くたびに足元から見えない光が出るんだ。そして純白に身を包んだ僕たち。さてこれからどんな色が足されてゆくのかな?それは僕たちだけの色。ハッピーウェディングみんなから祝福されたね、これから始まりと終わりとを一緒に共に刻んで行こう。改めて言うけどキミとこうして出逢い結ばれる事となって良かった。やっとやっと出逢えたね?残りの人生長いようで短いけど、これからもずっと一緒に寄り添えてたら良いね。忘れる事のない今日と言う奇跡、空気、花の匂い、バージンロード、友達、家族、気持ち、服、誓いの証、横にいてくれる綺麗なキミ、そして僕。心から有難う、そして宜しくね!
【胸騒ぎ】
鳴り出す鼓動が止められなくてドアを思わず飛び出した。騒めく街並みを横切り、胸のドキドキがおさまらない。早くアノ場所へ。気持ちと体が交差しない。ただ気持ちだけが焦りよからぬ闇にのまれてく。いつも平凡に見えていた景色が一変して、けたたましい。早く早く。途切れる息が苦しい。時間は待ってはくれず休む間もなく走り続けた。その光景はまさに障害物競走。1秒1秒に願いをかけ託す奇跡。どうか無事でいて。視界も不安と悲しみでボヤけて見えない。段々体力も落ち疲れ果て転び、起きてはつまずき。もうダメかも間に合わないかもしれない‼︎不安がよぎり、真っ暗闇の中とっさに叫んだ。ハッ⁉︎っと目覚めた時そこはシーンと静まり返える病院のベッドの上だった。そして変な冷や汗やハァハァと呼吸が荒い。今のはなんだったんだろう、、、気を落ちつかせるためまだ深夜の寝静まった廊下をトボトボと歩いた。窓を見つめ色が変わる空をじっと見、発した言葉が今日が来る。