暫定ですが | バレーボールワールド     中西美雁の日々是排球

暫定ですが


今季安定した力を見せている今田。枚方1日目はベンチアウトだった。


VBWコンテンツとしてのスタートは独自サーバでと思ってたんですけど、システム的に携帯ユーザが閲覧できないようだったので、対応してもらうようお願いしてたんですが、肝心のリーグの方がどんどんかなめの時期になってきちゃったんで、とりあえずここで始めます。

なんでかっていうと、複数画像のアップがしやすかったからです。


昨日のゲームの結果、サントリーと東レの4強入りが決まりました。



写真は静岡大会1日目のヒーローインタビューだった柴田と富松


私は枚方大会、もう一人のスタッフは愛知大会に行ってたんですけども、明暗がくっきり分かれたゲーム日でした。


東レもサントリーも、すでに視野はセミファイナル以降に移ってきていて、今シーズンはレギュラーとセミファイナルの間に休みがなく、またシステムも変わったため、過去の経験則を考慮すべきところ、新しく考えないといけないところ、いろいろバランスが難しいようです。


サントリーは昨年首位でレギュラーシーズンを終え、最後の方はレギュラーメンバーを温存したりしていました。そうしたらば、4強ぎりぎりの崖っぷちから怒濤の勢いで駆け上ってきた堺にやられ、優勝をかっさらわれる羽目に。

しかし、世界バレーからずっと出場し続けているオーバーサーティお二方はいい加減休ませたいところでしょうし…。

しかしながら、去年レギュラーシーズンとプレーオフの間が空いてた時でさえ、ピーキングを再びセミファイナルとファイナルに持ってくることに、結果的に失敗してしまったわけで、ましてや全く休みがない時にそれをするのはリスキーすぎるし…
と、苦悩されているかと推察いたします。
それを伺わせるコメントもちらほらと。
これは愛知大会組のスタッフからレポートがあるでしょう。

東レの方は、今田がベンチアウトで阿部がベンチスタート。
近藤と柴田・角田で対JT戦に臨みました。
ずーっとベンチアウトだった齋藤さんがワンポイントでお目見え。
驚異の内定、富松の陰に隠れていた米山(日体大)も3セット目ラストで大差がついてからデビュー。

矢島監督いわく「4強が決まるかどうかはほとんど意識してませんでした。選手もしていないと思います」

ヒーローインタビューだった柴田「勢いをつけていくことが大事だと思うので、今日はそれができたと思います」
11本しか打ってないとはいえ、昨日の柴田は決定率が90%。ブロック1本、サービスエース1本、カットが70%超と、数字上もよかったですし、久しぶりに彼らしい高くて切れのあるスパイクと、ブロックの間を抜くようなスパイクを見ました。

もちろん大黒柱はニコロフだったんですが、全部彼に集めていてもさすがにしょうがないんで、中盤星を落としがちだった頃はそんな展開が多かったのですけれども、昨日はおもしろいように東レベンチの思惑が当たったゲームでした。


対するJTは…まだ4強入りの目があったにもかかわらず、「どーしちゃったの?」と言いたくなるような意気消沈ぶり。
序盤のJTに戻ってしまったかのようです。
直弘にたずねると、けががあちこち痛むこと、チームが復活するきっかけとなった、牽引役の苅谷選手が故障して、また苦しくなってきたとのことでした。

「自分も意識して声を出すようにしてるんですが、プレーの調子がよくないと、声を出しても空回りっぽくなっちゃうんですよ」。

苅谷さんの存在はそんなに大きいのですか? とたずねると
「はい、頼りになります。ムードアップは大きい仕事ですから」

先週連続対決したパナソニック戦では、全日本の同じポジションの山本と打ち合って一勝一敗のひきわけだったんですが
「隆弘との打ち合いは、自分もいつも楽しみにしてます」
と言っていた直弘選手。
「もう、全部勝しかないですよね! がんばります!」
と締めくくってくれました。今日のNEC戦の様子はまた後ほど。


一方東レアローズはしばらくベンチアウトだった近藤が地元(チームも本人も)静岡で出場していい働きを見せ、スタメンをつかみました。外外、と始めて途中から中を使う展開でしたが、うまく回っていたと思います。


阿部の方がブロックやディグ、あと、崩れたカットを追いかける能力はあると思うのですが、レフト方向への高さのある速いトスと、展開なんかをうまく自分のものにしてくれるといいかなあ。

それにしても東レは層が厚いですね。


二昔前くらいのNECも、かえてもかえてもレベルが落ちないから、相手チームがいやになっちゃうようなチームだったんで、それを思い出しました。
楊さんがレギュラーで、金子さん、竹内さん、小林さんがどんどん入れ替わって出てきてたんですよ。隔世の感がありますが…。
センターも、大竹さん、泉水さん、大槻さんなどなど。



って、そんな昔話を思わずしてしまうほど、今のNECはちょっと悲惨です。
堺とともに、不世出のすばらしい選手だった方が監督になって苦しんでいるのを見るのは、往時を知るものとしてはかなり辛いものがあります。

リベロを古賀で固定してるのは来季に備えてなのかな…。

注目内定の金子の、同期富松との明暗の差など、いろいろ思うところはありますね。


ではまた。