PC3の出発が既に午後の7時を回っています。
霞ヶ浦に沈む太陽の残光の中、ひたすら銚子をめざします。
ここまで走って来た中でPC1からPC2迄の間は車の通りが無くて走り易かったのですが、その分補給のためのコンビニもありませんでした。
この先の銚子迄も殆ど補給できる場所が無さそうなルートです。
利根川沿いを走り、サイクリングロードに入りますが、真っ暗なサイクリングロードは虫たちの横殴りの雨の中の走行です。
電池の節約のため、VOLT800を200lmで点灯して進みますが、真っ暗な闇の中に現れる90度のカーブ対応に時折ヘッドライトを500lmで点灯する事で明るさが安心に繋がります。
去年の房総半島一周の400Kmブルベで走ったコースを丁度逆方向に銚子に向かっているのですが、あの時はiPhoneでルートナビをさせていました。その時のモバイルバッテリーは24,000mA。これを22時間で使い切りました。そんな反省から、今回はGARMIN先生(1030)用に20,000mA、iPhone用に24,000mAを用意し、更にその予備に10,000mAを持ってきています。
ルートナビはGARMIN先生にPCポイントも登録して万全の体制で臨んだので快適です。GARMIN先生のバッテリー持ちも良いようです。
銚子の街に入り、PC4を目指しますが、もうすぐ街が終わってしまうという不安を感じる頃目的のコンビニが現れました。水を買い、携行の塩おにぎりを食べてほっと一息。
ここで貯金は4時間でした。
4時間ではゆっくり寝るという訳にもいかないので、先に進みながら近くで風呂に入れるところを探すことにしました。
海岸沿いから高台に上がって最初に現れたラブホ。休憩で4,500円は高いけれど風呂に入れる快適さには代えられません。
・・・が、何と給湯能力の無い施設!
湯船ができる間にシャワーを浴びていると、湯船に給湯しない。こんな脆弱な給湯能力のラブホは初めて。大体はお湯をふんだんに使えるものなのに。
湯船が溜まるまで待っていられずにバスタブの中でふくらはぎから太股のマッサージをしてきっかり1時間の睡眠。ラブホ滞在1時間30分。
外は夜露で湿り、昼間の暑さとは打って変わって寒い。
空気の淀みとは不思議なもので、冷たい空気の中でモヤッと暖かみを感じる場所があるのです。そんな暗闇の中左手に波の音を聞きながらPC5を目指します。
マッサージの効果でしょうか?足が軽く回っています。昼間はまたあの猛暑になるだろうことは目に見えています。日が出る前にできるだけ距離を稼がねばなりません。
PC5には明け方に到着。
燃料の補給にゴマダレ付けうどんを食べます。固形炭水化物と塩分の補給を兼ねて。
PC6からは残り200Km。
元気であればブルベ200Kmをこれから走るつもりで取り組めば良いだけですが、ここからが眠気と暑さとの戦いでした。
現時点で貯金はまた4時間余りあります。
目につくコンビニにベンチがあるのを見つける毎に寄り込んでは15〜20分位意識を失います。
そして漸く辿り着いた最後のPC7羽生。
ここからはあと70Kmでゴールが待っています。
眠気の限界にPCを出て間もない道の駅できっかり1時間の睡眠。
日は既に傾いていますが、ペダルを回し続けてさえいればなんとか20時頃には到着できそうです。
利根川を渡れば慣れ親しんだ風景が広がって行きます。
慣れた風景って心に優しいものです。
あっという間の70Km。ゴールの森林公園に20時過ぎに到着。
眠気との戦いの中で最後に摂った1時間の睡眠はとても大きかったようです。
最終チェックを受けて600のメダルをゲット。
400も金だったけれど、こっちの方が金の輝きがより強い印象です。
兎にも角にも時間内にゴール出来て良かった!でも苦しかった。
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