横浜から江ノ島に向けての早朝、鎌倉街道は空気が澄んでいて、のんびり走るには最高です。

200lmで約8時間。VOLT800はキャットアイの公式カタログ通りにバッテリーが持ちました。
予備ライトとして本来メインであるべきVOLT1700も装着しているのですが、VOLT800をここで予備のバッテリーと交換しておきます。

問題はGARMIN先生(1030)
ルートナビにしていた事もあり、バッテリーの消耗が激しいのです。多分通常の半分しか持たない感じです。
約20,000mAのモバイルバッテリーを2個持って来ましたが、これで今月末の600Kmブルベで持ってくれるのかどうか気になります。


円覚寺、明月院、建長寺を経て鶴岡八幡宮に到着。
車も少なくほのかに潮の香りが感じられる鎌倉はこれから動き出すのです。
そして今日は所属チーム6人の仲間と三浦半島をポタリングします。
集合時間の9時迄3時間余り。
何処かで仮眠を取ろうと場所を探しますが、なかなか良い場所が無いものです。

結局仮眠を取らないままメンバーと合流。
ロングライドの時は必ずジャージのポケットに入れて持ち歩く2個のオニギリを今は朝ごはんにしました。
心理的エネルギーとでも言うのでしょうか?昨夜一睡もしないで走って来たのに、これは眠気を感じないで一日持ちそうです。

二年ぶりの湘南ライド。
先ずは横須賀を目指し、目的は三笠公園。


過去に横須賀には何度か来ていますが、三笠を見るのは初めてです。
高校生の時に夢中になって読んだ司馬遼太郎の「坂の上の雲」を思い出します。
圧倒的な戦力差を背景に運が良いと言うだけで連合艦隊の司令長官に抜擢された東郷平八郎。
親友の正岡子規と文学を志し東大予備門に入学しながら学資が無いためにこれを中退して学費の要らない海軍兵学校に入り、後に日本海海戦での作戦参謀となった秋山真之。
二人の運命的な組み合わせが日本海海戦の大勝利を生み出したのです。
そして海軍の栄養食としてカレーを持ち込んだ人物であり、肉じゃがの生みの親でもある東郷平八郎のお陰で、先の大戦後アメリカに接収されながらも三笠はこうして現存しているのです。


新設されたサイクルラックもなかなか粋なものです。


その後観音埼灯台を経て三崎方面、城ヶ島を目指しました。城ヶ島って、思ったより遠い道のりでした。
島に渡る橋の通行料、自転車はタダ。
凄く得した気分になります。
自然が作り出した造形はそこを歩く人で一杯。
怪しげに育つ雲が夕立を告げる中、帰路に着きましたが最寄りのコンビニで補給中に雷と大雨に捕まりました。
ひとしきり激しく降った雨が小康状態になったのを見計らい、江ノ島方面にひた走り。

到着した由比ヶ浜は先ほどの雷雨と打って変わり、穏やかに暮れて行く時の中にありました。
この一瞬を捉えて、其々にそして全員で記念の写真を撮り解散となりました。
皆んなありがとう。
楽しかった。
やはり仲間と走るって楽しい。


解散の後、VOLT800をミドルモード400lmで点灯して藤沢から横浜を目指し、川崎に入る頃、バッテリーが切れました。
このモードでは3時間半程で切れてしまうのです。
予備のVOLT1700をローモード200lmで点灯します。
都内は街灯で明るいので光量はこれで十分です。
田舎道に入ってからのミドルモード500lmを使うための節約です。

都心を過ぎてから急激に気温が下がってきました。
流石に眠気も波状攻撃で襲って来ます。
速度もトロトロとして一向に上がりません。
600Kmブルベへの不安を抱えたまま何とか自宅に到着。
走行449.74Km
兎にも角にも良く頑張ったものだ。