[Students Interview]
2014.12.16
星 拓真(ホシ タクマ)
バンタンデザイン研究所 ファッション学部パターンモデリスト研究科
《Asia Fashion Collection Grand Prix!》
-自分でやりとげるものづくり-
先日開催された「Asia Fashion Collection」で、
驚きました。
自分のブランドはコレクションで発表するタイプの服じゃないと思っていて、
自分がNYに行っちゃっていいのかなぁと。
1次と2次の予選は通るだろうと予想していたので、
東京ステージに出ることができれば、NYは行けたらいいなぁ、ぐらいの感覚でした。
僕のブランド『ZOKUZOKUB(ゾクゾクビ)』は、
「ゾクゾクしい(ゾクゾクする)」と「美しい」の造語で、ユニセックスブランドです。
自分が見たゾクゾクする色彩や美しい形を、
自分のフィルムを通して服に落としこんでいます。
無地よりも、グラフィックを使用して柄をつくり派手にしているところや、
パターンをゆったりと大きなシルエットにして可愛く仕上げているところが特徴です。
それでいて全体としてシンプルになり過ぎないように、ポイントでデザインを追加するようにしています。
僕は高校を卒業した後、3年ほど社会人を経験してからファッションの道に入りました。
高校卒業時点では、はっきりした夢ややりたいことがなかったんです。
もともとファッションも好きでしたが、仕事にしたいというほどの気持ちもありませんでした。
働きはじめて2年目ぐらいの頃に、
働きはじめて2年目ぐらいの頃に、
当時通っていたセレクトショップでスタッフやデザイナーの方と仲良くなって、
その辺りからファッションデザイナーの仕事に興味を持つようになりました。
当時働いていたのが半導体部品の製造工場で、
毎日同じ作業の繰り返しで、暇な時間も結構あったので、
自分で手を動かしてものづくりをすることに憧れのようなものがあったんだと思います。
僕は今、服を作っているときが一番“やりがい”を感じるんです。
忙しくて、追い詰められながら常時行動している感じが自分に合ってるのかなと思います。
自分で手を動かしているのが楽しいので、
ヨーロッパのデザイナーのスタイルのように、
ヨーロッパのデザイナーのスタイルのように、
デザインだけしてあとは外注っていう仕事のやり方は、
あんまり想像できないですね。
あんまり想像できないですね。
デザインを落とし込むところから、服にするまでのパターン、縫製、制作に至る一連の流れをやらないと楽しくないですよね。
できるなら全部一人でやりたいです(笑)。
今回の「Asia Fashion Collection」では、キルティングの部分の縫製が本当に大変でした。
今回の「Asia Fashion Collection」では、キルティングの部分の縫製が本当に大変でした。
手で縫っていかなければいけないパーツだったのと、
生地が縮むので、同じ作業を2回繰り返さないといけないし、
さすがにこれはもうやりたくないなぁと思いました。
でもそんなことを言いながら、実はNYで発表するコレクションは、
またこのキルティングのパターンをメインにしています。
今は、NYコレクションは雲の上の世界というイメージで、
しかもNYの服は体のラインやフォルムを大事にしているスタイルが多いので、
自分の服は違うのかなぁという印象を持っています。
将来的にNYの人にも自分の服を着て欲しいとは思ってはいるのですが、
アジアの民族衣装もデザインソースだったりするので、今のままアジアでやってみたいという思いもあって・・・
なので、NYのスタイルに合わせにいくか今の自分を突き通すのかは、
正直悩んでいます。
とりあえずは、今よりリアル・クローズを意識して、
ポケットをつけるとか機能性や実用性をもっと追求していこうと考えています。
NYのランウェイは自分のブランドを知ってもらうための大きな機会なので、
色々な人に自分のブランドを注目してもらえるように頑張ります!
Vantan(バンタン)