憶い | triiiiiico!

憶い





墨丸が逝ってしまってから6日

いわゆる初七日です。


仏教徒でもなければ信心深くもないのですが

火葬という送り方をとったので

今日がそうなんだなぁと何となく思ったりしながら


triiiiiico!

このおけつをイメージして

triiiiiico!

多肉植物を買いました。





まだ6日

もう6日

淡々と忙しくすることでごまかし

それでも家に帰ると悲しみにとらわれてしまったり

色々と思い出しては悔やんでみたり責めてみたり...




墨丸のお喋りをよくマネていた紅羽が

それを全くしなくなったり

何かが見えるかのように

墨丸が近付いた時のように

黒哥が見えない何かに慌てて

激しいステップを踏んでみたり飛び出してきたり...




比べるわけではないけれど

他の子たちはやはりどこか

当たり前だけど『鳥』であって

墨丸はそうではなかったなと思います。



鳥さんの雄を除けば

家にはおとたま以外の男はいないので

お手本になる対象はいないのですが

墨丸は自然と長男的に育っていました。


食後に一服するおとたまの肩には必ずとまっていた墨丸。

煙の来ない側をきちんと選び

同じようにくつろいでいる姿は

男同士の時間だったのでしょう。


一方ではみんなのいない時やみんなが寝ている時

こっそり私に甘えるところは

まだ幼なさの残る成長期の男の子のようでした。


紅羽や黒哥もそうですし

誰かをパートナーとして見てしまうことが多い鳥さんですが

墨丸はきちんと私たちを両親として見ていましたし

他の子や娘たちは導くべき兄弟として見ていました。



ヨウムとしては芸もなければ

お喋りも乏しい子でしたが

本当に賢い子でした。



今日はいくつか写真を飾ろうと思い

ピックアップしてプリントしたのですが

幼い時の黒目で毛引きをしていなかった時の墨丸より

黄色が濃くなりつつある目の

みすぼらしいくらいに綿々の墨丸の姿が好きです。



たくさんある中で

ケータイで撮ったものですが

どの角度から見ても

人間くさい優しい目でこちらを見ているような

語りかけてくるような

この写真が私もおとたまも1番好きです。


triiiiiico!


いつも人のように背筋をまっすぐ伸ばし

鳥としてはおかしいくらい肩をいからせていた墨丸。

気が緩むと鳥らしい姿勢になるのですが。。。

その姿勢は骨格的には異常ないのに
変わってるねと先生に言われたりもしました。

本当はそんな事ないのでしょうが

そのちょっと無理をしたような背筋を伸ばした姿も

体の羽根も尾羽根も毟ってしまった姿も

彼なりに人の姿に近付く為に考えた末の策であったような気がして

とても愛しいのです。