昨日2014年7月20日(日)。9:00から放送されているNHKの日曜討論に小野寺防衛大臣が出演し、集団的自衛権についての議論がされていました。しかし他の出演者が憲法学者とかの大学教員だったのですが、本当に酷かった。重箱の隅をつつくような質問ばかりで、現実世界と法律の兼ね合いやどうやって日本の自治独立を守っていくかという観念が全く感じられない机上の空論に終始する有様。そんな中で小野寺五典防衛大臣の安定した発言が非常に目立っていました。
中でもとても分かりやすく、視聴者の心を捉えたと思われる発言がこれ。





「私達が普段歩いている道に地雷が設置されたら、当然除去します。
ホルムズ海峡での機雷除去はそういう話です。」

断っておきますが、小野寺大臣はこのとおり発言したわけではなく、かなりの意訳では
あります。でも要旨はこの通りであり、私は「これ以上分かりやすくこの話を説明
するのは無理だ。さすが小野寺大臣」と思ってこのツイートをしたわけですが、
多くの人が共感してくれたことがリツイートの数に表れています。


こういう政府関係者の発言等が他にもたくさんあるのに、TVの街頭インタビューで
拾ってくる声は「議論が足りない」「急ぎ過ぎ」「政府の説明が足りない」
といった、反対派に心地よいものばかり。
「そういう回答をする人は、全然こういった政府与党の説明をチェックしていない
orテレビ局の用意したサクラではないか?」
と私が疑うのは当然のことであります。t>

集団的自衛権行使容認の閣議決定後、7月14日(月)は衆院で、15日(火)には参院で
集中審議がありました。この件に関して「たった二日間の審議で良いのか?議論が足りない」
とTBSのサンデーモーニング等でおなじみの「集団的自衛権ガー」があったわけですが、
閣議決定前でも外交防衛委員会等での議論はありましたし、予算委員会等でも
「集団的自衛権を認めると徴兵制が可能になるんじゃないのか?」みたいな
アホな質問を確か生活の党の議員がしていたと思います。
集中審議でも同様のことが繰り返されたのであり、正直時間の無駄としか思えません。




そんな中でも光っていた審議が、この「ヒゲの隊長」こと佐藤正久議員による審議です。
さすがは現場を知る防衛の専門家の意見であり、北朝鮮のミサイルをどうやって
防ぐかとか、シーレーン防衛についてのツッコんだ内容の質問が相次いでいました。
「集団的自衛権の議論が分からない。もっとキチンと説明しろ!」
というならこの質疑の内容をもっと詳しく報道すればよいのに、報道機関各社は
海江田牧場長やイオン岡田、福山哲郎こと陳哲郎のイカレた質問ばかりを
とりあげていたんですよね…。チラッとでも佐藤議員の質疑をニュース番組で
紹介したのは、私がチェックした限りではNHKのニュース9だけ(それもほんの数秒)
です。ハッキリ言いましょう。「集団的自衛権の議論について説明が足りないと
言うのであれば、それは報道機関各社が意図的に伝えていないからです!」




一方こちらは海江田牧場長の審議。私も全部は見ていませんが、


こちらの縮小版は見ました。3:00頃に安倍総理に「抑止力というものを認めていない。
さすがは民主党だなと思いました」と言われ、5:30頃から「民主党は抑止力を認めて
いないわけではない。撤回しろ!」というやり取りがあり、こういったシーンばかりを
報道機関各社はニュース番組で流していたわけです。新聞記事もほとんど同じであり、
これではニュース番組や新聞記事でしかこの問題に触れていない人に、本質が
伝わるわけがありません。



そして普段から国会をチェックしている人には、このような指摘をされてしまうわけです。


こちらは民主党の江崎孝議員の質疑ですが、日本とは関係ないベトナム戦争に従軍した
韓国の事例を挙げ、「集団的自衛権を認めて自衛隊を派遣すると、ベトナム戦争時の
韓国の二の舞になる!」
と滅茶苦茶な妄想を展開していました。韓国は集団的自衛権じゃなくて、ほとんど
傭兵的立場で軍を派遣したというのに。そして悪名高いライダイハンを始め、
悪行の限りを尽くしたことは華麗にスルー。本当に見ていて腹が立ちます!。


こちらは民主党の元副総理までやった岡田克也議員の質疑ですが、これもまた
酷かったらしい。私は部分的にしかチェック出来ていないのですが、
全くシーレーンの重要性を認識していないかのような発言を繰り返すイオン岡田。
シーレーンが寸断されたら、イオンが販売している商品の輸入も出来なくなるし、
石油やLNGガスの輸入が途絶えたら電力不足で日本は詰みでしょうが…。

結局質疑時間を増やしても、このような時間の無駄としか思えない質疑が
量産されるだけ。佐藤議員のような実のある質疑は、本当に数えるくらい
しかありません。それが現実です。

今の時代、本当に生きた情報が欲しいのであれば自分で集めるしかありません。
私はツイッター等で他の人の意見を目にしながらニュース番組等に
接することにしています。そうすると、自分とは違う視点でその問題に
接している人の意見に触れることが出来、色々と為になることが多いのです。

「政府の説明が足りない!」とか言ってる連中は、
他人任せにしないで自分で情報を収集せよ!



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