事故急性期速報の役割は終えたと思いましたので休止いたします。
日本の国土と海は福島原発の放射能によってこれだけ汚染されました(地図)
1m高さの空間線量(文部科学省発表)
セシウム沈着量
データ元
2011年11月11日 文部科学省発表
航空機モニタリング測定結果
http://radioactivity.mext.go.jp/ja/1910/2011/11/1910_111112.pdf
http://hibi-zakkan.sblo.jp/article/50219764.html
米・科学アカデミー発表、11/15に東大と名大の連名で公開された全国のセシウム汚染推定地図。
http://www.nagoya-u.ac.jp/research/pdf/activities/20111115_hyarc.pdf
Fukushima fallout fears over Japan farms
http://www.bbc.co.uk/news/science-environment-15691571
Radioactive Seawater Impact Map (update: 11.11.11)
http://blogs.yahoo.co.jp/fry_shrimp/61387589.html#61387589
http://www.asrltd.com/japan/plume.php
科学者がフクシマでの食物生産を警告
http://kobajun.chips.jp/?p=1314
http://junebloke.blog.fc2.com/blog-entry-246.html
「福島県に隣接する、岩手、宮城、山形、新潟、栃木、茨城、千葉は影響を免れないだろう、としています」
〔フクシマ・小出裕章さん〕 茶色(1万ベクレル/平方m)の地域 「例えば私が働いている放射線管理区域の内部であっても、1平方メートルあたり1万ベクレルを超えてるなんていう場所は、ほとんど、ありません」
http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2011/11/post-1770.html
水野「1万ベクレルというのはどれほどのものかと思ってたんです」
小出「はい。もうびっくりして私だったら、その場には入らないというような、汚染です」
【放射性物質拡散】落ち葉焚き、野焼きSTOP!のポスター・チラシを作ってくれました。活用を
そんな落ち葉を燃やせば、放射性物質が再拡散する懸念があり、それを吸って内部被爆する可能性があります。
そんななか、落ち葉焚き、野焼きをSTOPさせるべく、チラシを作ってくださった方がいます。ぜひみなさん、活用ください。
ダウンロードはこちらから
http://getter-3.up.seesaa.net/image/noyakioutline.jpg
裏面に地元の事件を印刷したり(横浜であれば、舞岡公園のしいたけから2770ベクレル検出とか)どんぐりひろいをやめさせたいのであれば、どんぐりから高濃度汚染物質検出の記事を紹介したりとか、チラシに「どんぐり拾いやめて」等のふきだしを追加させていただくとか、地元にあわせていろいろ活用できると思います。
このイラストを描いてくださった方 Masato Yugiさんは、ほかにもたくさんの、放射能の危険性を知らせるイラストを描いてくださっています。ぜひサイトを覗いてみてください。
http://www.mikanblog.com/?p=1929
Masato Yugiさん、ありがとう!
追・追記
鎌倉市では植木剪定材は別回収しているのですが、横浜市ではゴミと一緒に燃やしてしまいます。放射性物質が清掃工場のフィルターでちゃんと除去できているか、横浜市は測定を頑なに拒んでいると、太田正孝議員の掲示板に話がありました。http://8245.teacup.com/genpatu/bbs
これは問題にすべきではないでしょうか。
ちなみに柏市では清掃工場の焼却灰の線量が上がってしまい、大問題になりましたが、植木剪定材を別にしたら下がったとのこと。http://gendai.ismedia.jp/articles/-/25464
【枝野大臣が爆弾発言】暫定基準値を1年続けたら健康を損なう可能性を認める(国会答弁
https://twitter.com/#!/irukatodouro
枝野大臣が爆弾発言 暫定基準値を1年続けたら健康に影響をおよぼす可能性がある
本日の国会衆議院、予算委員会で枝野大臣が爆弾発言を行いました。
以下抜粋申し上げます。暫定基準値のものを万が一、1回か2回ならそれは健康に影響を及ぼすものではないということで、1年間これを続けたら健康を害する可能性があるということです。
http://www.youtube.com/watch?v=ftG5epYmd2U&feature=player_embedded#!
”万が一、1回か2回食べるなら健康に影響を及ぼすものではない”って、安全安全って言いながら日々食べる牛乳やら肉やら米やら売っていたじゃないですか。みんな毎日食べてますよ。
枝野大臣答弁
「私は3月11日からの最初の二週間で39回、記者会見を行っておりますが、このうち、ただちに人体あるいは健康に影響がないということを申し上げたのは、全部で7回でございます。
えー、そのうちの5回は、これあの食べ物飲み物について、でございまして、あの一般的にですね、その現在の事故の状況が一般論としてただちに健康がないということを申し上げたのではなくて、
あの放射性物質が観測され検出された、最初たしか牛乳にあったかというふうに思いますが、それがですね、一年間、同じ当該規制値内の量を飲み続ければ、健康に影響をおよぼす可能性があるということで定められた基準値についてのことでございますので、
万が一、一度か二度、そういったものを体内摂取したとしても、それは健康に影響を及ぼすものではないということ、このことを繰り返し申し上げたものです。(抜粋)」
お魚気をつけてください。千葉の新浦安で売られていたブリ、60ベクレル/kgだそうです。他の魚も高い
http://www.greenpeace.org/japan/ja/earthquake/monitoring/fss1/
茨城県HP:麻しん情報
茨城県HP
麻しん情報
ここが一番情報が正確と思います。
http://www.pref.ibaraki.jp/
牛久市及び取手市における麻しん(はしか)患者の発生について(情報提供資料)
http://www.pref.ibaraki.jp/bukyoku/hoken/yobo/kansen/mashin/ryugasaki-kannai/ryugasaki-top.htm
竜ヶ崎保健所管内の情報
http://www.pref.ibaraki.jp/bukyoku/hoken/ryuhc/mashin/masinnnoryuukounituite3.htm
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麻疹風疹 予防接種率上げに懸命
新しい制度では、一歳の一年間に限り、公費で麻疹・風疹混合ワクチン(MRワクチン)を接種する。また小学校入学前一年間の時期にも公費で受けることができる。
しかし直前の三月三十一日になって、厚生労働省の課長事務連絡という形で、麻疹・風疹単独のワクチン接種も復活する考えが示された。近々実施される見込みだ。
それにより、麻疹にかかったが風疹ワクチンは受けていない子供、あるいは風疹にかかったが麻疹ワクチンは受けていない子供が、単独のワクチンを公費で受けられるようになる。
制度は煩雑になるものの、ワクチン未接種者を少しでも減らしたいという意向が強く働いたという。現在は、自治体によって特別の制度を設けているところがあり、どこまで公費でできるかに違いがある。
麻疹・風疹の患者数はワクチン接種の増加に伴い減少傾向。昨年、麻疹は特定の医療機関による「定点報告数」が五百四十五人、風疹は八百九十五人だ。三重・宮崎・沖縄などの県では、麻疹発生がゼロになったと報告があった。ただ米国の麻疹患者数は百人以下で、日本は先進国としては多い方。米国から「麻疹の輸出をしている」と批判されたこともある。
国立感染症研究所の多屋馨子・第三室長は「一歳の麻疹ワクチン接種率は76%。これを90%に上げたい」としている。また風疹の接種率は麻疹に比べて低く、一-四歳で75%となっている。また中学生女子のみにワクチンを定期接種していた時期があったため、二十-四十歳代の男性の接種率が低いという問題もある。
多屋室長は「麻疹排除・先天性風疹症候群ゼロのためには、接種率の維持、向上は無論必要。症例数が少なくなってきているので、これまでの定点観測だけでなく、全数報告を導入し、診断のときには厳密にウイルスを同定することも必要になってくる」と話している。
パスツールの弟子
フランスの「美食の町」リヨンで、奇抜なデザインのホールを目にした。コンサートが開かれる文化施設だが、歴史をたどると別の物語がある。
19世紀末、細菌学者パスツールの弟子だったマルセル・メリューはリヨンに感染症の研究所を作った。30歳で跡を継いだ息子のシャルルは口蹄疫(こうていえき)ワクチンの大量生産に初めて成功する。ワクチン生産には牛の舌が大量に必要で、ホールはそれを供給する食肉処理場だったという。
ワクチン作りは工業化され、牛は姿を消したが、今もリヨンは感染症研究の拠点だ。街にはシャルルが私財を投じて作った「P4」施設もある。危険なウイルスが扱える実験施設で、世界から研究者が集まる。
メリュー家の系譜を引くワクチンメーカーでは鳥インフルエンザや人の新型インフルエンザへの備えを聞いた。逆に難しい質問も受けた。「新型対応のワクチンが開発されても、生産量が足りない。米国は全国民に投与するというが、日本はどうするのだろうか」
日本の政府もワクチン不足は認識し、これから接種の優先順位を決めるという。いずれにしてもワクチン開発自体がまだ進行中だ。世界の状況は変わらず、米国の目標はあくまで理念らしい。
01年に94歳で亡くなったシャルル・メリューはさまざまな逸話を残した。74年にブラジルで髄膜炎が大流行した時には9カ月で9000万人分のワクチンを供給したという。新型インフルエンザとの闘いは厳しそうだが負けられない。パスツール以来の蓄積と、世界の科学者の情熱に期待し応援したい。(論説室)
毎日新聞 2006年4月30日 0時47分
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(下)承認へ迅速審査が急務
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/renai/20060419ik01.htm
乳幼児が死に至る場合もある、細菌性髄膜(ずいまく)炎。6割以上がHib(ヒブ)と呼ばれる細菌が原因で、世界ではワクチンの予防接種が普及しているのに、日本ではいまだに受けられない。
「Hibワクチンがないなんて、信じられない」(イギリス)、「本当にないの? 日本は金持ちだろう?」(アラブ首長国連邦)、「わが国には(ワクチンがあるから)Hib髄膜炎はありません」(韓国)
これらは、日本外来小児科学会の会員たちが接した海外の小児科医の声だ。
Hibワクチンは、1980年代後半から先進国で普及、導入後は髄膜炎の患者数が激減した。
開発途上国で普及が遅れていたため、世界保健機関(WHO)は98年、定期予防接種を推奨し、導入を促した。現在、100か国以上で使われ、92か国が乳幼児への定期接種を実施。これらの国々では今、Hib髄膜炎は「過去の病気」となった。
一方、日本では90年代後半から、国内の製薬会社がHibワクチンの承認に向けて治験を開始、2003年3月、国に申請した。
現在、独立行政法人の医薬品医療機器総合機構が審査中だが、3年が過ぎた今も承認されていない。ワクチンがいまだに使えない国は先進国では日本だけで、日本小児科学会は昨年6月、厚労省に早期承認を求める要望書を提出した。
導入が遅れた理由としては、国内の髄膜炎の実態把握が遅れていたことや、過去に他のワクチンの副作用で重大な被害が相次ぎ、行政や一部の医師が予防接種に慎重なことなどが挙げられている。
また、承認の遅れに対しては、審査体制の貧弱さを指摘する声も強い。
新薬の審査担当者は、米国では2735人いるのに対し、日本では198人。このうちワクチンなど生物製剤系の担当は米国約800人に対し、日本は19人と極端に少ない。しかも、昨年までは定員不足で15人しかいなかった。
国の「予防接種に関する検討会」座長で、国立成育医療センター院長の加藤達夫さんは「経済大国の日本で、いまだに毎年600人の乳幼児が髄膜炎に苦しむのは憂うべき問題。早急にHibワクチンを承認すべきだ」と訴える。
さらに、「承認後は費用の公的負担がある『定期接種』として、予防接種法で位置づけることが望ましい」と語る。
少子化社会を見据え、幼い命を守る迅速な対応が国の急務だ。(山口博弥)
(次は「病院の実力・回復期リハビリ」です)
世界保健機関の見解 Hibワクチンは、非常に有効で、重い副作用が実質的にないことが明らかになっている。安全性と効力を考慮すると、国家的な実施能力と優先度に応じて、乳幼児の定期接種プログラムに加えるべきである。(抜粋)
(2006年4月19日 読売新聞)
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(中)抗生物質が効かない菌も
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/renai/20060418ik01.htm
「小児科医の日常的な外来診察の中で、髄膜(ずいまく)炎は最も怖い病気です」
大阪府堺市にある耳原総合病院小児科部長の武内一さんは、そう説明する。
国内の髄膜炎の原因は、6割以上がHib(ヒブ)と呼ばれる細菌だ。乳幼児の5%が鼻の奥やのどに保菌しているとされる、ありふれた細菌で、せき、くしゃみなどで空気中に飛び、第三者に感染する。
感染しても、症状が現れずに菌が消えることが多いが、まれに菌が血液に入って脳や脊髄の髄膜に達すると髄膜炎を発症する。Hib髄膜炎患者のほとんどが乳幼児で、5%が死亡、25%に聴覚障害や発達の遅れなどの後遺症が現れる。
この病気が怖い理由は、発症した場合の深刻さだけではない。
堺市に住む田中京子さん(31)の長男、俊輔君(3)は、生後5か月だった2002年秋のある午後、急に39度の熱が出て、吐いた。
すぐに近所の診療所を受診したが、血液検査は正常で、「様子を見ましょう」と、点滴を受け、整腸剤をもらって帰宅した。
翌朝も熱は下がらず、母乳も飲まない。元気がなく、整腸剤を飲ませると吐いた。慌てて診療所で診てもらうと、炎症があると高くなる白血球とたんぱく質の数値が異常に高い。すぐに救急車で耳原総合病院に運ばれ、髄液検査でHib髄膜炎と分かった。
このように、発症の初期の段階では、血液検査に異常が現れない場合が多いのが、この病気の特徴だ。また、首の後ろが硬くなることが髄膜炎の判断材料の一つだが、Hibでは、初期だとその症状は患者の2割にしか現れない。このため、かぜやウイルス性の胃腸炎と区別がつきにくい。
幸い、俊輔君の場合は抗生物質などの治療が功を奏し、後遺症が残らずに済んだが、診断がつかずに治療開始が遅れ、不幸な結末に至る危険性は高い。
もう一つの怖さは、抗生物質が効かない耐性菌の出現だ。北里大北里生命科学研究所教授の生方(うぶかた)公子さんら研究班は99年から、全国285医療機関の髄膜炎の調査を続けているが、初年はゼロだったHib耐性菌が、年々急速に増え、04年には35%を占めた。
つまりHib髄膜炎は、早期診断と治療のどちらも難しい病気なのだ。「だからこそ、一日も早くHibワクチンを導入して、髄膜炎の発症そのものを予防することが必要」と武内さんは訴える。
欧米では、乳児へのワクチンの予防接種が普及し、髄膜炎が激減した。しかし日本では、まだワクチンの承認すらされていない。
Hib髄膜炎の特徴
・1年を通して発症するが、秋から冬に患者が増える。
・患者の6割が0~1歳。近年、1歳未満の患者が増えている。1歳未満の方が後遺症が残る危険性が高いとされる。
(2006年4月18日 読売新聞)
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(上)先進国で唯一 未承認
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/renai/20060417ik01.htm
父親に抱っこされ、三つ年上の兄と遊ぶ幸太郎君。右は母親の里江さん(埼玉県の自宅で)
「ワクチンを打つことができれば、こんなことにはならなかったのに……」
埼玉県ふじみ野市の主婦吉田里江さん(30)は、今も悔しい思いをぬぐい去ることができない。
2003年8月、生後3か月だった二男の幸太郎君に38度近い熱が出た。近所の開業医の診断は「かぜ」。3日間受診し、薬を飲んでも熱は下がらず、ぐったりしていたため、紹介された総合病院を受診した。
背骨から髄液を抜いて検査した結果、診断は髄膜炎。それも重症だという。
髄膜炎とは、脳や脊髄(せきずい)を覆う髄膜に細菌やウイルスが感染し、炎症を起こす病気。頭痛や発熱、嘔吐(おうと)、ひきつけなどの症状が表れる。
幸太郎君の場合は、「Hib(ヒブ)」という細菌による髄膜炎だった。わが国の細菌性(化膿(かのう)性)髄膜炎の6割以上はHibが原因で、肺炎球菌と合わせると9割を占める。患者数は年間600人、5歳未満の乳幼児2000人に1人が発症し、患者の5%が死亡する。
幸太郎君は即、入院し、抗生物質などによる治療を受け、3週間後には無事退院できた。
しかし、吉田さんの不安は消えなかった。Hib髄膜炎患者4人のうち1人に後遺症が残るという。主治医は「しばらく様子を見ないと……」と繰り返す。やがて、不安は的中した。
1歳になっても「はいはい」ができない。言葉も、単語が一向にしゃべれない。2歳5か月になった昨年10月、病院の発達外来で知能テストを受け、医師から「発達が1歳から1歳半遅れている」と告げられた。さらに、こうも言われた。
「成長とともに発達していきますが、残念ながら、他の同年齢の子どもに追いつくことはありません」
ショックを受け、涙があふれた。「この子の将来はどうなるの?」と不安は募る。
吉田さんは昨年春から看護専門学校に通っているが、Hibの感染を予防するワクチンがあることを授業で初めて知り、驚いた。
Hibワクチンは世界各国で使われ、髄膜炎の発症が激減している。ところが先進国では日本だけ、いまだに薬が国に承認されておらず、予防接種が受けられない――というのだ。
悔しさは消えない。しかし今は、幸太郎君のありのままの姿を受け入れるしかない。
「後遺症で苦しむ家族がこれ以上増えないように、早くワクチンが使えるようになってほしい」。それが、せめてもの願いだ。
わが国では、Hib髄膜炎の怖さとワクチンの重要性が、あまりに軽視されてきたのではないか。
Hib(ヒブ=インフルエンザ菌b型) 肺炎や敗血症など様々な感染症の原因となる細菌。冬に流行するインフルエンザを引き起こすウイルスとは全く別。100年ほど前、インフルエンザの患者にこの菌が見つかったことから命名された。
(2006年4月17日 読売新聞)
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市町村の大半 公費継続/麻疹・風疹 単独接種
市町村の大半 公費継続/麻疹・風疹 単独接種
沖縄タイムス:2006年4月14日(金) 朝刊 31面
http://www.okinawatimes.co.jp/day/200604141300_02.html
予防接種法の一部改正で、四月以降自己負担の任意接種となった麻疹(はしか)と風疹の単独ワクチンの予防接種を、県内の多くの市町村が経過措置として公費で負担することが十三日までに分かった。いずれの自治体も従来通り七歳半以下を対象とし、来年三月末までの一年間、個別または集団接種で単独ワクチンを受けられるようにしている。一部の地域では、風疹のワクチン不足の情報もあり、各自治体は対応に追われている。(比屋根麻里乃)
措置を取っているのは、四十一市町村のうち、三十三市町村。そのうち、うるま市でははしかと風疹それぞれ八百人、宜野湾市で同五百人、石垣市で同四百人を見込んでいる。
はしか・風疹の未接種者がいないのは粟国村や伊江村など九村で、そのうち六村は、今後一年間の転入者に対しては、公費で負担するという。
大宜味村や東村など、未接種者が数人いるが、「再三勧奨、通知した」として、体調不良など事情がある対象者を除き、自費での接種を決めた。
竹富町や与那国町などは「これから措置を取るか検討したい」としている。
各自治体は、三月末までの接種を勧奨してきたが、二月から三月にかけて「子どもの体調が悪く、三月末までに受けられない」「四月以降の措置はどうなるか」などの相談が増えたという。
また、宜野湾市やうるま市、沖縄市、浦添市などでは三月末から今月にかけて「病院に行ったが、風疹ワクチンの不足で接種できなかった」という電話も十件以上入っている。五月末に予定されているワクチン入荷の確認が取れ次第、対象者に個別通知するという。
条件統一求める/はしか0委員会
県はしか0プロジェクト委員会(知念正雄委員長)が十三日、那覇市の県中央保健所で開かれ、麻疹と風疹の予防接種の経過措置について県内で公費接種できるワクチンが医師会の地区によって異なることが報告された。委員からは「保護者が混乱する」「不公平だ」などの指摘が相次ぎ、今後、県内の条件を統一するよう各自治体などに働き掛けていくことを決めた。
四月以降に経過措置を決めた県内市町村では、地区ごとに公費で接種できるワクチンが異なる。
二歳から就学一年前ではしか・風疹どちらも未接種者の場合、中部地区医師会管内の九市町村や那覇市では、混合ワクチン(MR)、単独ワクチンが接種可能。浦添市は混合のみ、南部地区医師会管内の七市町は単独ワクチンのみとなっている。
混合ワクチンを導入しない理由として、新しいワクチンへの不安や、健康被害に対する責任がとれない、などが報告された。
今後、混合ワクチンや新制度への理解を深め、情報を共有するため、担当者を集めた勉強会を開くことが提案された。知念委員長は「今の条件では不公平。できるだけ早く統一したい」と話した。
会では、二〇〇五年の県内のはしか発生がゼロだったことも報告された。
[ことば]
国の定期予防接種法の一部改正 4月から麻疹と風疹の定期予防接種が、従来の単独ワクチン接種から「混合(MR)ワクチンによる2回接種」に変わった。同時に、公費で接種できる対象年齢が「生後12―24カ月」と「小学校就学直前の1年間」に限定される。はしか、風疹どちらかの予防接種を受けた者や罹患した者は、定期接種の対象外。
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