木崎選手あきらめない気持ちがもたらした勝利~横浜国際女子マラソン~ | モノクロ。

木崎選手あきらめない気持ちがもたらした勝利~横浜国際女子マラソン~

本日(11/20)に行われた横浜国際女子マラソンの模様です。


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横浜国際女子マラソンはロンドンオリンピックの国内選考会の第1弾として行われました。昨シーズンまでは2月に行われていましたが、今シーズンから11月に行われることになりました。2011年としては2度目の開催です。


横浜は昨日の雨模様から一転、晴れて暑い気候となりました。選考会としてははじめてのペースメーカー導入の大会となりましたが、ベスト記録が2時間23分台の選手が最高の中で、2時間22分台のペースが設定されており、注目がされていました。レースは設定タイムよりやや遅いペースで進みましたが、25Kmまで予定されていたペースメークが20km手前で終わってしまう予想外の展開となりました。暑さもあったのかこれでさらにペースが落ち、マイペースで行って、一時はかなり離されていたマーラ・ヤマウチ選手が20kmを過ぎたあたりからぐんぐんと差をつめ、先頭集団に追いつきました。それからはマーラ・ヤマウチ選手がペースメークを行う感じになり、それに木崎良子選手、尾崎好美選手、永尾薫選手の日本勢が突く形になりました。


30km過ぎまではこの4人の争いとなりましたが、徐々に永尾選手が苦しい状況となりました。しかしながら30km過ぎに今度は永尾選手が最後の力を使いスパート、しかしながらすぐに追いつかれると、力を使い果たしたのか後退、今度は3人の争いとなりました。そのまま2度目の折り返しを迎えました。折り返しを迎えた後は今度は木崎選手がスパート、これにヤマウチ選手がついていけず、木崎選手と尾崎選手の一騎打ちとなりました。


40km過ぎ今度は尾崎選手がスパート。木崎選手を離しにかかります。しかし、木崎選手もフォームを崩さず懸命に引き離されまいと20m差以上はなされずについていくと、今度は木崎選手の動きが良くなり、ぐんぐんと尾崎選手に迫ります。


2人がまた並び、今度は木崎選手がスパート。尾崎選手は40kmのスパートで力を使い果たしたのか突いていけません。そのまま木崎選手が逃げ切り優勝。尾崎選手が2位、ヤマウチ選手が3位となりました。


木崎選手は、ペースメーカーがいなくなった後も先頭に立つ積極的なレースをし、最後まであきらめず攻めの気持ちでレースを行っているように見えました。これが勝因の一つではないかと思います。タイムは2時間26分32秒と自己ベスト。ロンドオリンピック代表に向けて大きな一歩となりました。この暑さの中で頑張ったと思いますが、正直な感想というとオリンピックでメダルというには厳しい内容だと思います。しかしながら、この時期からオリンピックに向けて準備できるのはプラス材料だと思います。


尾崎選手は世界選手権から短い準備期間でよくここまでの状態に仕上げたと思います。報道によると貧血で、一時期はこの大会を出場できるかという状態だったようです。30km過ぎから口が開きかなり苦しく見えましたが、40km過ぎにスパートをし、優勝つかみかけた走りに底力を感じました。2時間26分台の2位ということでオリンピック選考レースに関しては不利だとは思います。(世界選手権5位の赤羽選手がいることを考えると3人枠に入るのは残りの選考会の結果次第とはいえ厳しいと思います)


マーラ・ヤマウチ選手は怪我の影響もあり1年ぶりのマラソンでしたが、フォームがきれいになっておりびっくりしました。地元のロンドンオリンピック出場に向け拠点をイギリスに変え、いろいろなサポートを受けているとのこと。今回の目標である2時間28分を切り、イギリス代表選考レースで優位に立ちました。


ここからは横浜国際女子マラソンのレースの模様です。

32km過ぎ、マーラ・ヤマウチ選手が先頭、並んで木崎良子選手、後ろに尾崎良美選手がいます。


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40km過ぎ 尾崎好美選手がスパート、木崎良子選手を引き離します。(この後木崎選手が再逆転して優勝しました)


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マーラ・ヤマウチ選手はいつものスタイルを崩さずマイペースを守り、1年ぶりのレースでしたが3位と結果を残しました。


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