ラストリハーサル
前に、クリスマスコンサートの記事 の中で、シャーロッツビルにおける私の音楽仲間たちを
紹介したが、来週の木曜日(3月1日)に再び一緒にコンサートで演奏することになった。
今回は、International Women's Group(外国からアメリカにやってきた女性を支援する会)が主催する
スプリングコンサートで、同じモーツァルトの「ピアノと管楽のための五重奏曲」の全曲(1~3楽章)を
演奏する。
今日がそのための最後の練習日。
練習は、通常月に2回、ホルンのクララさん(上左の写真で背中向け、上右の写真で右端の人)
のお宅で行っている。
もともとは、フルート・オーボエ・クラリネット・ファゴット・ホルンの5人(上左の写真)による
管楽五重奏のグループ(シャーロッツビル郊外にあるトマス・ジェファーソンの晩年の家と
農場の名をとって「モンティチェロ・クインテット」という)なのであるが、
そこに私がピアニストとして誘っていただいたわけである。
クラシック音楽のレパートリーとして、左のメンバーでの管楽五重奏というのは、わりあい
たくさんの曲があるのだが、これにピアノが加わって、「ピアノと管楽のための六重奏」
となると、ほとんど曲がなくなる。。。
(そこそこ有名な作曲家としてはかろうじてプーランクの曲があるのだが、この曲は技術的に
相当難しいし、あとは聴衆にはなじみのない現代曲のようなものしかない)
ピアノと管楽による室内楽となると、上左のメンバーからフルートを抜いて、
ピアノ・オーボエ・クラリネット・ファゴット・ホルンという五重奏(写真上右のメンバー)
の方が曲が多い。
上記のモーツァルトの名曲もそうだし、この曲に影響されたのか、
ベートーヴェンにも同じ編成で調性や構造までそっくりな五重奏曲がある。
そういうわけで、私がこの仲間に混ぜてもらおうとすると、どうしてもフルートのナンシー
さんの出番がそのぶん少なくなってしまうのがちょっと気の毒なのであるが、どうせ私が
日本に帰国するまでのことでもあり、まあナンシーさんには少しのあいだ我慢いただく
しかないかと思う。
それにしても、たった一年間のアメリカ滞在のなかでこのような音楽仲間に恵まれ、
しかも演奏会にまで出演できるチャンスがあろうなどとは、渡米の計画を立てた際
には夢にも思っていなかったことであり、私にとっては
まさに奇跡だとしか言いようがない。