アメリカのsushi文化 | ヴァージニア日記 ~初体験オジサンの日常~

アメリカのsushi文化

こちらに来て早々、一度日本食レストランで懲りて以来、

シャーロッツビルで外食する際は、ずっと日本食を敬遠してきた。

(日本食レストランに入ったのは、ポートランド(ダウンタウンと空港の2回)、

デンバー、といずれも旅先でのこと)


しかし、アメリカに来てビックリしたことの一つは、この地で

寿司(sushi)というものが、誰も知らない人はいない完全にポピュラーな

食べ物になっていることであった。


相当小さな街にもsushiレストランはあるし、フードコートにも、スーパーにも

必ずと言っていいほどsushiのコーナーがある。


外食では敬遠していたものの、研究所の近くにあるFという輸入食品中心の

スーパーに置いてある寿司を一度買ってみたところ、なかなかおいしいので、

時々買って昼に自分のオフィスで食べていた。


寿司といっても、にぎり寿司はまぐろとサーモン、うなぎ(この3つが寿司ネタ

としてはアメリカでもっとも抵抗なく受け入れられたものだそうだ)ぐらいで、

あと鉄火巻き、かっぱ巻き、いなり寿司といった日本の定番を除けば、

アメリカンロールと総称される巻き寿司が主である。

アメリカンロールは、海苔が表面ではなく中に巻きこまれてあり、表面には

ゴマやとびこなどがまぶしてあるのが特徴だ。

そのほとんどにアボガドが入っているのだが、アボガドは醤油との相性も良く

(わが家ではけっこうお刺身にして食べている)、魚ともフライ物ともぶつから

ないので、これがけっこうイケルのだ。


「あんなもん寿司じゃない」という日本人もいるだろうが、低レベルのまがい物

ではなく、まともな料理人が少しでもアメリカ人に寿司が受け入れられるように

工夫を凝らして創作したアメリカンロールを食べてみると、なかなかどうして

捨てたものではない。



先週、シャーロッツビルの日本食レストランとしては有名なMという店に

はじめて行き、そこの寿司バーで久しぶりにお腹いっぱい寿司を食べたが、

日本の寿司屋とはまた違ったジャンルの、アメリカのsushi restaurant

として正当に評価するなら、十分にハイレベルの店だった。


なかでも、アメリカンロールは逸品ぞろいで、日本とはまたひと味違った

アメリカのsushi文化を堪能することができる。


下の写真は、そのレストランMで腕をふるう寿司職人のIさん(左の男性)

と、シメに食べたかっぱ巻きと梅しそ巻きである。

(Iさんは、在米13年。ここシャーロッツビルには6年おられるとのこと)

寿司職人  かっぱ巻き&梅しそ巻き

えっ?


「なんでアメリカンロールの写真がないのか!?」 って・・・


この私が食べるのに夢中になってる時に写真なんかとれるわけないでしょ!!



(追加・2007年2月10日)

アメリカンロールの写真、撮りましたので追加しときます。

(上がロブスターとアボカド、表面にとびこをまぶしたもの、下がうなぎとアボカド)


アメリカンロール